イーサリアム(ETH)価格は下降抵抗線を抜け出した。イーサリアムは次のアップグレードとなる「上海アップグレード」を控え、強気に転じた模様。1,650ドル付近を奪還することで、さらに上昇率が加速する可能性もある。
先週のイーサリアムについてのニュースは非常にポジティブだった。イーサリアムの供給量が再びデフレに転じたためだ。現在のトークンの供給量は1億2,000万ETHで、2022年9月にイーサリアム2.0をリリースし、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の合意メカニズムに切り替えた時点から2,000枚も少なくなっている。
イーサリアムが上昇しているのは、ブロックチェーンの次の更新予定である「上海アップグレード」の影響である可能性が高い。このアップグレードでは、ガス代の問題やスマートコントラクトの改善には取り組むものではないが、Beacon Chainに2年以上存在するステーキングしたETHを段階的に引き出させることとなるだろう。
イーサリアム価格がようやくブレイクアウト
イーサリアム価格は年明けから加速度的に上昇している。1月11日には、1,350ドルのレジスタンスエリアと2022年8月から続いていた下降抵抗線の両方を突破した。これまでのところ、ETH価格は1,611ドルの高値に達している。
主なレジスタンスエリアは平均価格1,660ドルで、これは0.618フィボナッチリトレースメントの抵抗線と水平抵抗エリアによって作られている。これを超える動きとしてはと、イーサリアムは2,000ドルまで上昇する可能性があり、下落する場合は、1,350ドル付近が支持線となるだろう。
波動カウントはイーサリアムの2,000ドル超えを予測
価格変動と同様、イーサリアム価格の波動カウントも強気だ。これは、ETH価格が5つの上昇波動のうち、拡張された第3波(黒線)にあることを示唆している。
また、サブ波動は赤色で表示されており、ETHはサブ波動4の内側で修正されていることを示している。この波動が終了する最も可能性の高いレベルは、0.382フィボナッチ(Fib)リトレースメントの下値支持線である1,440ドルです(赤色)。これは、波動4が浅いことが多いことが理由で、正しければ、今後24時間以内にこのエリアに到達する可能性がある。
したがって、1,340ドルの0.618Fibリトレースメントの下値支持線を下回ると、このカウントの可能性は低くなり、1,244ドルの波動1の高値を下回ると、完全に無効となる。その場合、ETH価格は1,200ドルを下回ることになる。
長期的な波動カウントは、ETH価格が上昇A-B-C修正構造(白)の中で取引されていることを示唆している。先述の5つの上昇波動がこのC波を作り出していると言える。
A-C波を1:1の割合で与えると、ETHの高値は2,241ドルとなる。
1,650ドルの抵抗線付近を上回り、下値支持線として検証されれば、このカウントの正確さを確認するのに大きな役割を果たす。
結論としては、ETH価格分析で最も可能性の高いのは2,240ドルへの上昇。1,244ドルを下回った場合、この価格予想は無効と言え、イーサリアム価格が1,000ドルを下回る可能性を示唆する。そういう意味でも、イーサリアムの上海アップグレードのリリースは、強気な勢いをさらに強める可能性があると言えよう。
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