2月4日の押収文書によると、米連邦捜査局(FBI)は、Horror(HZ)ことNFTフィッシング詐欺師”Chase Senecal”から26万ドル相当の暗号資産と高級グッズを押収した。
当局によると、押収した暗号資産には2つのNFT、”Bored Ape 9658″と”Doodle 3114″が含まれており、それぞれ10万4856ドルと11万6433ドルの価値があるとのことだ。FBIはまた、41,000ドル相当のオーデマ ピゲのロイヤルオークウォッチを押収。なお、この捜査オペレーションは、2022年10月24日から実施されていた。
“ZachXBT Research” がFBIに協力
FBIは、オンチェーン探偵”ZachXBT”の調査に基づき、複数のNFTプロジェクトに対し多くの攻撃を行ったとされるスキャマー”HZ”を追跡。攻撃を受けたNFTプロジェクトには、”Nouns DAO“、”JRNY Club”等が含まれる。
このスキャマー(詐欺師)は、別のスキャマー”Cameron Redman”から入手したTwitterパネルを使って攻撃をしかけた模様。
そのほか、”HZ”と他のスキャマーは、”Anata”、”Lacoste”、”BAYC Otherside”、”333 Club”など、複数プロジェクトの”Discord”サーバーも標的にしていた。
“ZachXBT”は、”HZ”が氷漬け(iced-out)状態のオーデマ ピゲ ウオッチをツイッターに投稿したのを見て、HZを追跡。ZachXBTの調査により、HZに関連する住所が判明すると同時に、同ウオッチに47,500ドルを支払ったことが明らかとなった。
2月3日、”ZachXBT”は、自身の調査が当局の役に立ったことを「とてもうれしく思う」と語った。
規制当局は暗号資産の取り締まりを強化
FBIなどの米連邦機関は最近、暗号資産に対する監視を強化している。2023年1月だけでも、当局はサム・バンクマンーフリードの破綻した暗号資産帝国、およびマンゴマーケッツのハッカー、アブラハム・アイゼンバーグの捜査に進展を見せた。
最近、CFTC議長の”Rostin Behnam”は、コンプライアンスのない暗号資産プロジェクトに対して多くの強制措置を講じると明言した。こうした動きは、姉妹機関であるSECの動きに呼応するものだ。実際SECは暗号資産会社に同機関への登録を繰り返し促し、またリップル社への訴訟も継続中である。
偽のNFTプロジェクトの出現
別の暗号調査員”Coffezilla”は、偽のNFTプロジェクトプロモーション用にMMAファイターの”Dillon Danis”に1,000ドルを支払ったことを明らかにした。”Danis”は、プロモーション目的の支払いがあったことををフォロワーに告げず、プロジェクトのデューデリジェンスも実施しなかった模様。
“Coffezilla”は、Danisが「文字通りスキャム(S.C.A.M.)を綴ったコピーを投稿」し、「プロジェクト全体がフェイクだ」と付け加えた。
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