ファイルコインが自社の仮想マシンであるFilecoin Virtual Machine(FVM)を正式リリースしたことを発表
P2Pの分散型ストレージシステムを提供するファイルコインは、昨日3月14日に自社の仮想マシンであるFilecoin Virtual Machine(FVM)が正式リリースされたことを発表した。今回のFVMのリリースにより、ファイルコイン・ブロックチェーンではファイルコイン仮想マシン(FVM)を介してスマートコントラクトをサポートする事が可能となり、オープンデータ経済の巨大な可能性を大いに活用する事ができるとしている。Filecoin仮想マシン(FVM)とは、ファイルコインネットワーク上のスマートコントラクトの実行環境であり、イーサリアムとの互換性を持つ仮想マシンだ。
今回のリリースは、データエコノミーの3つの主要部門(ストレージ、コンピューティング、コンテンツ配信)にオープンアクセスとパブリック検証性などのデータ市場の民主化を目的としたファイルコインにとっては大きなマイルストーンであるとしている。FVMを使用する事で、デベロッパーは、オープンマーケットにてデータが「どこに、いつ、どのように配置され、管理され、収益化されるか」を調整する事が可能になるという。
またFVMでは、スマートコントラクトの実装によりデータDAO、パーペチュアルストレージ、分散型金融(DeFi)、レピュテーションシステム、分散型サイエンス、ビデオ、ゲームネットワークなどの、レイヤー2ネットワークなどの様々な機会を提供する事が可能になるという。FVMは、デベロッパーがファイルコインに保存されているデータを中心に構築するカスタムアプリ、組織、エコシステムなどといったの新たなカテゴリーの作成できる可能性がある。
ファイルコインの開発元であるプロトコルラボのファウンダー:ファン・ベネット氏は今回のFVMのリリースに関して、「FVMはブロックチェーンとWeb3にとって大きな前進です。デベロッパーは新しい種類のアプリケーションを構築し、スマートコントラクトの力を大規模なデータにもたらすことが可能になるだろう。」とコメント。
さらに、今回のFVMのリリースは、オープンデータエコノミーを強化する独自の態勢を整えたLayer-1ブロックチェーンとしてのファイルコインの地位を固めるとしている。Ankr、Axelar、Brave、Celer、Ocean、Sushi、Tellorなどといった多くの主要なweb3プロジェクトがサービスをアップグレードするために既にFVMを使用、サポート、または統合する計画を発表している。また、現在FVM上ではOcean、NFT.Storage、Waterlilyをはじめとする、150以上のアプリケーションがテストネット上のFVMのパーペチュアルストレージやその他の機能で構築されており、今後メインネットに展開する予定であることも明らかにしている。
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