FTXのニシャド・シン元エンジニアリング・ディレクターが詐欺関連の罪を認め、サム・バンクマン-フリード元FTX CEOの側近の中で有罪を認めた人物に名を連ねた。
シン被告は2月28日、ニューヨーク州マンハッタンの裁判所で、マネーロンダリングと電信詐欺の共謀、電信詐欺など6件の容疑について有罪を認めた。
シン被告、アラメダの清算を無視するよう指示
シン被告は、FTXのコードに埋め込まれたコメントで、FTXの関連会社アラメダリサーチのローンポジションを清算しないようFTXのプログラマーにアドバイスしたとされる。
FTXは、失脚した元CEOのサム・バンクマン-フリード(SBF)被告が共同設立したバハマの暗号資産取引所だが、SBFはアラメダに数十億ドルの信用枠を不正に拡大したことなどで刑事告発を受けている。
ロイターが報じている文書によると、シン被告は上記コードにコメントを残し「清算しないように特に気をつけるように」と書いたとのことだ。
プログラマーは、コードの特定部分がどのような動作をするのかを読者に知らせるために、コードにコメントを付ける。コメントはまた、コードのメンテナンス担当者が修正によって意図した機能を壊すことを防ぐ役割を果たす。シン被告のコメントは、FTXのコードをメンテナンス者に、マーケットメーカーのローンが担保不足になったとしても、アラメダがFTXから借り入れを継続できるようにすることを知らせるものであった。
フリード被告に対する最新の起訴状で、検察はシン被告が参加した可能性のあるFTXのコード操作の疑いに言及している。
検察側は、同被告が「秘密の抜け穴を作り…アラメダがFTXで数十億ドルのマイナス残高を発生させることを可能にした」と主張している。
しかし、フリード被告は刑事責任をすべて否認している。現在は、厳しい保釈契約の条件に従い、刑務所を出所している。
シン被告は75年の禁固刑の可能性も
シン被告は、有罪判決を受けた場合、電信詐欺で最高30年の禁固刑に処される可能性がある。ただし、刑期の厳しさは、損失額や被害者数などの状況によって異なる。また、マネーロンダリングと電信詐欺の共謀罪では、さらに40年の懲役刑が科せられる可能性があるとのことだ。
他方、FTXのCTOを務めていたゲイリー・ワン被告は、詐欺罪だけでなく4件の共謀罪も認めたため、50年の懲役刑を受ける可能性がある。
一方、2021年からアラメダの共同CEOを務め、FTXが昨年破産申請した際に解雇されたキャロライン・エリソン被告は、複数の共謀罪について有罪を認めた後、最長で11年の禁固刑となる可能性がある。
ワンとエリソン両被告は、フリード被告に対する検察の裁判を助けるために司法取引をしている。裁判所が彼らの意見を参考にすれば、2人は減刑されことになるかもしれない。
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