千葉地裁で11日、暗号資産の共同購入を装って、70代女性から現金4000万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている元バルセロナ五輪柔道日本代表・丸山顕志被告の論告求刑公判が行われ、検察は懲役6年を求刑した。判決は19日。
検察は、元五輪選手という知名度や信用を悪用し、言葉巧みに共同購入を持ちかけてだましたと指摘した。弁護側は客観的な裏付けがないとして無罪を主張している。
起訴状によれば、丸山被告は2018年7月、仮想通貨ワンコイン(OneCoin)を代理で購入するとSNS等で持ちかけ、千葉県在住の70代の女性から、東京都内で現金4000万円を騙し取ったとしている。
丸山被告は2024年4月の初公判で起訴内容を否認していた。
OneCoinはブルガリアを拠点としたベンチャーが起こした仮想通貨で、同社は14年から16年にかけて実体のない売上、約34億ユーロ(当時約4800億円)を計上し、世界中の300万人を超えるコミュニティから手数料を集めた行ったとして訴追された。
首謀者のワンコイン共同創設者であるカール・セバスチャン・グリーンウッド被告は23年、米地裁により懲役20年決、元法務責任者イリーナ・ディルキンスカ被告には24年4月、米地裁で懲役4年、ワンコイン事件に関与した弁護士マーク・スコット被告には懲役10年などの実刑判決が下されており、ワンコイン詐欺事件は暗号資産史上最大規模のマルチ商法として知られている。
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