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GameFi銘柄が急騰=POWER、1週間で370%高

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Shigeki Mori

27日 2月 2026年 18:01 JST
  • 1,000万〜1億POWERを保有する大型投資家が保有量の50%を売却したが、価格は依然上昇した。
  • 2,000万ドル近いショート清算が24時間の急騰を後押しし、実需による買い圧力ではなかった。
  • 小規模保有者が売却する中、大口保有者は新たに5,600万トークンを密かに蓄積した。
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2026年初頭の暗号資産市場ではミーム系銘柄が主導し、同セクターは1週間で23%上昇、時価総額は80億ドル積み増しとなり477億7000万ドルに達した。PEPEが65%高、DOGEが20%高、SHIBも約20%上昇した。一方で過熱感が和らぐなか、資金は徐々にGameFi分野へ向かい、過去2か月間で最も安定したパフォーマンスを示すセクターとなっている。

Axie Infinityは年初来で72%上昇。なかでもPower Protocol(POWER)は直近24時間で約100%急伸し2.00ドル台を突破、週間では370%高を記録した。足元では小幅な反落もみられるが上昇分の大半を維持している。市場全体の値動きが限定的な局面で突出した上昇を演じており、暗号資産市場の物色動向を占ううえでも注視すべき銘柄である。

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パワープロトコル(POWER)急騰の背景

Power Protocolは、分断されたWeb3ゲーム経済圏を単一トークンで統合するブロックチェーンインフラレイヤー。主力製品は、英国Pixion Gamesが開発するスマホ向けアクションRPG「Fableborne」。ベータ版には40万人超が参加し、1日アクティブユーザー数は最大10万8000人を記録。トークン発行前のNFT事前販売で2150万ドルの売上を達成した。

直近のきっかけは2月24日。著名なゲーム特化VCであるBITKRAFT Venturesが300万ドルの出資を発表し、エコシステムの累計資金調達額は1550万ドルに増加した。

BITKRAFTの発表以降、このGameFiトークンは2月26日の高値までで610%超の急騰を記録。なおPOWERは2025年12月5日、0.08ドルでローンチしており、累計上昇率は2000%超となる。

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しかし、テクニカル面では重大な警告サインも点灯している。

弱気ダイバージェンス、クジラの売却、1500万ドルのショート清算

4時間足チャートでは、POWERの価格推移は典型的な上昇継続パターンである「ブルフラッグ」に類似。しかし2月25日から2月27日にかけ、価格は高値を更新した一方、RSI(相対力指数)は逆に高値切り下げとなった。

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これは典型的な弱気ダイバージェンス。買い手と売り手の力関係でいえば、高水準で積極的に買いに入る投資家が明らかに減っているサイン。短期足であっても、このようなダイバージェンスは大きめの反落をもたらすことがある。

Power Protocol価格構造
Power Protocol価格構造 出典: TradingView

オンチェーンデータも懸念材料を深める。100万〜1000万POWERを保有するクジラが2月14日以降、積極的に売却。保有残は約1466万から720万へ、ほぼ半減した。

小規模クジラの売却
小規模クジラの売却 出典: Santiment

加えて、取引所純流入出データを見ると、買い圧力の急速な低下も明らか。2月24日に274万枚だった流出額は、現在わずか1万4800枚まで激減。99%超の急減少となった。新規の買いが加わらず価格だけが上昇した要因は何だったのか。

弱まるフロー 出典: Santiment

その答えは清算データに現れる。過去24時間でショート清算は1562万ドル、一方ロング清算は277万ドルと約6対1の比率となった。

ショートスクイーズがこのGameFiトークンを牽引
ショートスクイーズがこのGameFiトークンを牽引 出典: Coinglass

このGameFiトークンの急騰は、BITKRAFT出資発表後のセンチメント変化で発生した大量ショートスクイーズに大きく増幅され、実需起点のスポット買いではなかったとみられる。

GameFiトークン反発余地は 出来高とクジラの動静を分析

2月27日に2.15ドル超まで上昇した後、POWERはすでに約20%下落した。この乖離は進行中。しかし、強気な見方を支える重要な要素が残る。

下落には、目立って低水準の赤色出来高バー(売りボリューム)が伴った。つまり、売り手の確信は弱い。積極的な売り抜けというよりは、一部ロングの清算によるポジション整理が影響したと考えられる。出来高が少ないまま価格が下落すると、その動きが一服しつつある兆候であり、本格的な投げ売りの始まりではない場合が多い。

弱い売り出来高
弱い売り出来高 出典: TradingView

さらに注目すべきは、1,000万〜1億POWERを保有する大型クジラのグループが全体の上昇局面を通じて一貫して買い増ししてきた点だ。2月初頭の3億4628万トークンから、現在は4億292万トークンまで増加した。最大規模のウォレットによるこの蓄積は、より小規模なクジラ層の売りを上回り、構造的な下支えとなっている。

大型クジラの買い増し継続
大型クジラの買い増し継続 出典: Santiment

フィボナッチ・エクステンション水準に基づけば、このGameFiトークンは2.09ドルを終値で明確に上回ることで上昇の勢いを取り戻せる。再度突破となれば、次のレジスタンスは2.88ドル、さらにGameFi全体の流れが続けば3.66ドルとなる。1.61ドルを終値で割ると強気シナリオは大きく後退し、1.08ドルを下抜ければ上昇構造は完全に無効となる。

POWER価格分析
POWER価格分析 出典: TradingView

Power Protocolは、本格的なGameFi回復、強力なVCの支援、そして高いレバレッジを内包する市場力学の交点に位置する。

次の動きが上昇か下落かは、広範なアルトコインのローテーションの動向、そして最大規模のウォレットがそのポジションを維持できるか次第となる。

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