OpenAIのサム・アルトマンCEOは11日、ビル・ゲイツ氏との対談で、GPT-5の開発におけるOpenAIの主要な進歩について語りGPT-5と人工汎用知能（AGI）が近い将来実現するとの見解を示した。
アルトマン氏によると、GPT-5はマルチモダリティを重視し、特にビデオの入出力が可能になる見込み。推論能力も大幅に向上し、GPT-4と比較して、より複雑な認知機能を実現するという。信頼性に関しては、GPT-5は最適なタスクの実行方法を学習し、一貫したパフォーマンスを提供する能力を持つ。また、個別のユーザーのニーズに合わせたカスタマイズとパーソナライゼーション機能が強化され、個人のデータや外部データソースへの接続が可能になるという。
GPT５では既存の問題が解決されるためAI開発の視点転換が必要か
Qwestiveの共同創設者ジェーソン・チョウ氏は現在GPT-4に対して行われている短期的な改善は、GPT-5の登場によって腐敗する可能性があると指摘。スタートアップアクセラレーターY Contributerのイベント「W24」でアルトマン氏は、GPT-5とAGIが「比較的近い将来に実現される」という考えで人々が構築すべきだと提案した。
同社はGPT-5の開発も進行中であるが、リリースのタイムラインは未定である。訓練には大量のデータが必要であり、アルトマンCEOはインターネット上の公開データセットと企業の独自データの組み合わせが重要だとした。Y Contributerのリチャード・ヘ創設者によると、GPT-4のほとんどの制限はGPT-5で解決される見込みだ。OpenAIは8月には、GPT-５の商標権を米国特許商標庁（USPTO）に提出している。
OpenAIは11日、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseユーザーに向けてGPTストアの提供を開始した。GPTは、導入から2ヶ月で、ユーザーによって300万以上のカスタムバージョンのChatGPTが作成された。GPTストアでは、パートナーやコミュニティにより開発された多様なGPTを紹介し、人気のあるものをカテゴリー別に掲載している。GPTをストアに登録するためには、GPTを「Everyone」用に保存し、ビルダープロファイルの確認が必要だ。
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