OpenAIは11日、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseユーザーに向けてGPTストアの提供を開始した。GPTは、導入から2ヶ月で、ユーザーによって300万以上のカスタムバージョンのChatGPTが作成された。GPTストアのローンチは当初の23年11月予定より大幅に延期されていた。
Introducing the GPT Store: Over 3M GPTs have been created and now you can find the most useful versions of ChatGPT for you.https://t.co/rdR0jMEYgt pic.twitter.com/DAuVCzUmy9
— OpenAI (@OpenAI) January 10, 2024
GPTストアでは、パートナーやコミュニティにより開発された多様なGPTを紹介し、人気のあるものをカテゴリー別に掲載している。GPTをストアに登録するためには、GPTを「Everyone」用に保存し、ビルダープロファイルの確認が必要だ。
カスタムAIサービス「GPTs」は、コーディングの専門知識を必要とせず、日常生活や特定の業務に合わせたサポートが提供される。GPTがポリシーに準拠するため、新しいレビューシステムと既存の安全対策を併用し、ユーザーからの報告を受け付けている。
BeInCryptoJapanが実際に使用してみたところ、企業が提供するGPTにはホームページへのリンクが付随されている。一方で個人が作成したGPTにはリンクなく、同様の人物が作成した他のGPTにアクセスするなどはできなかった。通常検索および、カテゴリーごとの参照も可能だ。
23年10月の発表で明かされた、GPTの使用に応じてビルダーに報酬が支払われるプログラムは、第1四半期中に開始する予定で、米国のビルダーがユーザーエンゲージメントに基づいて支払われる。TeamおよびEnterprise顧客は、専用のGPTストアセクションにアクセスでき、ビジネス内で使用可能なGPTを管理するための強化された管理機能が提供される。
新たなサブスクリプションサービスも開始
Introducing ChatGPT Team: A new plan for teams of all sizes with access to advanced models and tools, business-grade data privacy & security, and the ability to create and share custom GPTs.
— OpenAI (@OpenAI) January 10, 2024
Upgrade from your ChatGPT account.https://t.co/GKbuWFEaBo
OpenAIは同日、新サブスクリプションサービス「ChatGPT Team」を導入した。同プランは32Kコンテキストウィンドウ付きGPT-4やDALL·E 3などの先進モデル、Advanced Data Analysisツールへのアクセスを提供。チーム専用コラボレーションワークスペースと管理ツールも含む。ビジネスデータのプライバシーは保護され、ユーザーのデータや会話からの学習は行われない。
ハーバードビジネススクールの研究によると、GPT-4アクセスを持つボストン・コンサルティンググループの従業員はタスク完了時間を25%短縮し、作業品質を40%向上させた。料金は年間契約で月額25ドル、月額契約で月額30ドル。詳細はChatGPT設定から確認できる。
ブルームバーグによれば、OpenAIはChatGPTのトレーニングに使用する記事のライセンス供与に関し、交渉を進めている。米メディアのCNNとFOXは、同社とともにテキストに加えてビデオや画像コンテンツのライセンス供与についても話し合いを行っていると、関係者は述べている。両社はこの件に関するコメントを差し控えている。米ニューヨーク・タイムズは23年12月27日、AIの訓練のために記事を無断で使用したとして著作権侵害でOpenAIおよび、マイクロソフトを提訴していた。
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