分散型台帳技術を手がけるヘデラ・ハッシュグラフは24日、メインネットのアップグレードを予定している。ネットワークの性能向上が見込まれる一方、ネイティブトークン「HBAR」はすでに調整局面に入りつつある。
過去3日間にわたり価格の伸び悩みが続き、買い圧力の鈍化が鮮明になってきた。市場では、アップグレードを前に一時的な後退局面を迎えるとの見方が広がっている。
トレーダーの信頼喪失でHBARの上昇が失速
HBAR/USDの日足チャートの読み取りによれば、アルトコインは7月9日から7月20日にかけて大幅な上昇を記録。この期間中、HBARの価値は59%上昇した。
しかし、過去3日間でこの上昇傾向は停滞。トークンは過去24時間でわずか2%の価格上昇を記録したが、取引量は34%減少している。
これは通常、短期的な調整に先立つネガティブダイバージェンスを形成している。
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資産の価格が上昇する一方で取引量が減少する場合、動きの背後にある確信が弱まっていることを示唆し、価格を押し上げる参加者が減少している。このネガティブダイバージェンスは、HBARの過去1日のラリーが市場全体の成長を反映しているに過ぎず、短期的には持続可能でない可能性を示している。
さらに、HBARのバランス・オブ・パワー（BoP）指標はネガティブに転じ、需要の減少とトレーダーのセンチメントのネガティブな変化を確認している。本稿執筆時点で、このモメンタム指標は-0.57である。
BoP指標は市場における買い手と売り手の強さを測定し、モメンタムの変化を特定するのに役立つ。その値がネガティブである場合、売り手が買い手を上回り、価格に下方圧力をかけている。
アップグレードでHBARは0.26ドルを下回るのを防げるか
市場がメインネットのアップグレードに備える中、ネットワークの改善がHBARの価格動向を押し上げるか、すでに市場がニュースを織り込んでいるかに注目が集まる。もしそうであり、アップグレード後も需要が低調なままであれば、HBARの価格は0.26ドルを下回り、0.22ドルまで下落する可能性がある。
しかし、アルトコインが買い圧力の再燃を目撃すれば、価格は0.29ドルの抵抗を上回る可能性がある。
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