ハイパーリキッド(HYPE)は7月、ブロックチェーン関連プロジェクトの収益全体の35%を占め、大きな節目を達成した。この流れの中で、近く予定されるHIP-3アップグレードにより、同プラットフォームが分散型金融(DeFi)市場での支配的地位を確立することが期待されている。
収益が急増、取引量も過去最高水準に
ヴァンエック・デジタル資産リサーチ部門責任者のマシュー・シーゲル氏によると、ハイパーリキッドは7月、ブロックチェーン業界全体の収益のうち35%を獲得した。シーゲル氏はこの理由について、同プラットフォームがソラナ(SOL)からユーザーを奪取し、シンプルかつ実用性の高い製品を提供している点を挙げた。

同プラットフォームは現在、暗号資産市場で24時間取引量の63%、永久契約市場シェアの74%超を占めている。これによりハイパーリキッドは、トレーダーの関心を集める主要な分散型デリバティブ取引所として存在感を強めている。
また、7月のオープンインタレスト(建玉残高)は153億ドルに達し、年初来で369%増加した。さらに51億ドル以上のUSDCがブリッジされ、今後予定されるネイティブUSDCとCCTP V2の統合を前に流入が加速している。

このような急成長は、中央集権型取引所(CEX)が規制の圧力にさらされる中、ユーザーが透明性や自己保管型ソリューションを求め、DeFi市場へシフトしている動きを反映している。
HIP-3アップグレードが新たな成長を促すか
もう一つの注目材料は、間もなく予定されているHIP-3アップグレードである。HIP-3の導入により、ハイパーリキッドは単なる取引所ではなく、Web3時代を支えるインフラ基盤「Xファクター」へと進化すると期待されている。
このアップグレードにより、ステーキングや貸付サービスを含め、多様な金融デリバティブ商品の開発が可能となる。市場のアナリストの多くは、HIP-3が成功すればハイパーリキッドが市場シェアをさらに拡大する可能性があるとの見方を示している:
HIP-3がメインネットに導入されれば、ハイパーリキッドは単なる暗号資産取引所の枠を超えた存在となるだろう。勢いが持続すれば、50%以上の市場シェアを獲得してもおかしくない。
ただし、HIP-3に関する詳細な情報はまだ明らかにされていない。さらに、急速な成長に伴うパフォーマンス面での課題も発生している。
最近、同プラットフォームではネットワーク障害が起こり、一時的に出金が制限される事態となった。この出来事は、コミュニティの間でシステムの安定性やリスク管理体制に対する不安を引き起こしている。
また著名なベンチャーキャピタル企業パラダイムがハイパーリキッドのネイティブトークンHYPEを最大76億5000万ドル相当保有している可能性が指摘されている。この指摘が事実であれば、機関投資家がハイパーリキッドの長期的な成長性に高い期待を抱いていることの証左となる。
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