Bybitの2025年第3四半期レポートによると、投資家はステーブルコインからソラナ(SOL)、XRP、その他アルトコインへと資産を移しつつある。
これは、機関投資家がキャッシュを減らし高利回り資産にシフトしていることを示し、リスク志向の高まりを裏付ける。依然としてビットコインとイーサリアムが中核を占めるが、アルトへの配分比率が拡大している。
ステーブルコイン保有率が急落、SOLとXRPが順位を上げる
Sponsoredステーブルコインの比率は4月の42.7%から8月には25%へ。4か月で20pt以上の下落となった。
機関はさらに積極的で、ステーブル比率は17.2%に対し、小口は55.7%。
「機関投資家は明らかに勢いを捉えに行っている」——レポートより
配分のうちBTCとETHに向かったのはわずか4%。大半はアルト、特にソラナ、XRP、DEX系トークンに流入している。
Sponsored Sponsoredソラナの比率は年内最高に。ナスダック上場のフォワード・インダストリーズが16.5億ドルを調達しSOL財務に充当するなど、企業財務戦略の拡大が背景にある。
Gurufinは、2034年にトークン化需要が30兆ドルに達するとの見通しを提示。高速チェーンのソラナが流れを捉える可能性を強調している。
一方、XRPはBybitでBTC、ETHに次ぐ3番目の非ステーブル資産に浮上。CME先物・オプション開始や、Grayscale GDLC組み入れが地位を固めた。
Gurufinはこれを「アジア太平洋地域が非USD決済レールを模索する動き」と解釈。XRPがその受け皿になっているとみる。
BTC・ETHの集中度低下、小型アルトが伸長
BTCは8月時点で31.7%と横ばい、ETHは8.4%→10.1%へ回復。しかし両者の合計比率は58.8%→55.7%へ低下し、アルト傾斜が鮮明に。
カテゴリー別では、DEXトークンが0.4%→1.8%と4倍、L2トークンも0.8%→2.1%と拡大。RWAトークンも追い風を受けている。
対照的に、ミームトークンとトークン化ゴールドは依然低水準。
総じてQ3レポートは「BTC・ETHを基盤にしつつ、アルト分散を拡大する成熟戦略」を浮き彫りにした。SOL・XRP・DEXトークンの躍進は、市場の厚みと規制承認期待を反映している。
ステーブル準備がさらに圧縮されれば、Q4ではより大胆なアルト回転が進む可能性がある。