米国で最も人気のある暗号資産取引所の1つであるクラーケンが、独自の銀行を立ち上げるプランを持っていると報じられた。現在、厳しい規制環境下にある暗号資産業界においては(前向きな)ニュースである。
クラーケンの最高法務責任者であるマルコ・サントーリ(Marco Santori)氏は、「クラーケン銀行は、きわめて近いうちに開設される予定だ」と述べた。
今回の動きは、暗号取引所FTXの破綻により広範囲な影響を受けている暗号セクターにとって、波乱の中での出来事である。(ただし)ここ数週間、米国では複数の執行措置が行われ、規制分野の不確実性は高まっている状況にある。
クラーケンに対する審査は厳格化へ
クラーケンは最近、証券取引委員会(SEC)の監視下に置かれ、SECは同取引所が米国の顧客に未登録の証券を提供していたかどうかを調査している。
証券は、他の金融商品と同じレベルの規制監視の対象ではないため、リスクが高いと(一般に)考えられている。クラーケンの新CEOであるデイブ・リプリー(Dave Ripley)氏は、ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長からの呼びかけにもかかわらず、SECへの登録を拒否した。他方、最大の暗号資産取引所であるバイナンスは、未登録の証券を取引したとして非難に直面している。
クラーケンはSECとの和解については言及を避けたが、ステーキングは同社の収益に占める割合が少なかったと述べた。ただ、同社は、訴状に書かれた疑惑を認めも否定もしていない。
3月1日、クラーケンは暗号資産に特化したシグネチャー・バンク(Signature Bank)の使用を終了すると発表した。(これにより)クラーケンの非法人顧客は、シグネチャーを使って米ドルの入出金ができなくなる。入金機能は3月15日に、出金機能は3月30日に終了する予定。
クラーケンは現在、暗号資産時価総額(CoinMarketCap)のボリュームで3番目に大きな暗号資産取引所である。同社に対する規制当局からの調査が続いていることは、業界にとって良いことではない。クラーケンは先日、制裁違反について外国資産管理局(OFAC)と和解し、362,000ドルを支払った。
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