ブラックロックのラリー・フィンクCEOは28日、イーサリアム(ETH)に関するETF(上場投資信託)設立の可能性について言及した。SEC(米証券取引委員会)がイーサリアムを証券と認定し、ビットコインとは異なる商品カテゴリに分類される可能性がある中、同氏はイーサリアムのETF設立に対し楽観的な見解を示した。
JUST IN: BlackRock CEO Larry Fink says its Spot #Bitcoin ETF is the fastest growing ETF in history and he's very bullish on $BTC long term. pic.twitter.com/O3gIVir6FT
— Watcher.Guru (@WatcherGuru) March 27, 2024
同氏は「証券と認定されても、イーサリアムのETFを設立することは可能だと思う」と述べ、この分類が大きな悪影響を及ぼすとは考えていないことを強調した。米SECはこのほど、イーサリアムを有価証券として分類するための法的措置を視野にイーサリアム財団の調査を開始した。一方で米商品先物取引委員会(CFTC)は26日、イーサリアムとライトコイン(LTC)をコモディティと定義し、同件を機にKuCoinに対する民事執行措置を開始した。
さらにフィンクCEOはビットコイン(BTC)と同社のIBITについても言及。ビットコインの長期的な潜在的な価値に強い信頼を寄せ、「今我々が作り出している市場は、より多くの流動性と透明性を持ち、私はそれに非常に驚いている。以前は予想もしていなかった」と述べた。さらに同氏は「IBITは史上最も早い速度で成長し地位を確立したETFだ」としその注目度を評価した。28日現在ブラックロックを含む8つの資産運用会社が、イーサリアムETFをSECに申請しており、最終決定は5月に予定されている。
イーサリアムETF、アナリストからは厳しい見立ても
ブラックロックデジタル資産担当責任者ロバート・ミトニック氏は22日、イーサリアムETFに対する同社の顧客ベースの関心は薄く、ビットコインに対する需要の高まりとは対照的であることを示唆。さらに、ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は26日、承認の可能性は25%しかないとの厳しい見通しを示していた。
グレイスケールのクレイグ・サーム最高法務責任者はビットコインETFとイーサリアムETFを比較すると、これらの問題はすべて解明され、同一である。唯一の違いは、ETFがビットコインを保有するのではなく、ETHを保有することだ。そのため、多くの点で、SECはすでに関与しており、発行者は今回関与することが少ないだけである」と指摘した。
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