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柴犬コイン(SHIB)は暴落する可能性があるのか?

13 mins

ヘッドライン

  • 2021年、柴犬コイン(SHIB)は爆発的な価格上昇を見せ、50万倍の価値増加を記録しましたが、現在ではその熱狂も落ち着き、価格の動向に注目が集まっています。
  • SHIBのトークノミクスは供給量削減を目的としたバーンメカニズムを採用しており、現在の供給量は589兆枚ですが、大口保有者が多く、価格の変動リスクがあります。
  • 市場が短期てきに弱気トレンドにある中、SHIBのネットワーク活動も低迷し、将来の価格予測には不確定要素が多く、投資には細心の注意とリサーチが必要になります。

柴犬コイン(SHIB)は、2021年に一大ブームを巻き起こし、多くの投資家の注目を集めたミームコインです。同年にはその価格は50万倍越えとなり、同年最も上昇した暗号資産となりました。しかし、今ではその熱狂も一段落し、暴落のリスクがあるのではないかという懸念が広がっています。本記事では、SHIBの過去のパフォーマンスを振り返りつつ、市場状況や将来の見通しについて詳しく解説し、暴落の可能性について検証します。

SHIBのトークノミクスと価格変動

トークノミクス

出典:コインゲッコー

柴犬コインは、非常に個性的なトークノミクスモデルを採用しています。当初の総供給量は1000兆枚に設定され、その50%がイーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏に送付されました。ブテリン氏はその90%をバーンし、残りの10%をインドのコロナ救済基金に寄付しました。このバーンによって、SHIBの供給量は大幅に減少しました。現在、589兆枚のトークンが流通しており、SHIBはトークンバーニングメカニズムを導入して供給量を調整し、需要と供給のバランスを維持しようとしています。また、柴犬コインは暗号資産セキュリティ監査会社CertiKの監査を通過しています。

供給と需要

しかし、流通量の80%以上が上位100人の保有者によって管理されており、これは中央集権的な循環状況を示唆しています。24年6月時点で、クジラ(大口保有者)は供給量の67%以上を保持しています。一方でSHIBを保有するユーザーの半数近くが利益を抱えていることも報告されています。これらの指標は暴落などの価格変動に起因する可能性があります。

過去のパフォーマンス

2021年、柴犬コインはイーロン・マスク氏の発言や行動によって大きな注目を集めました。特に5月と10月の価格上昇は著名人の影響が大きく、投資家の興味を引きました。2021年5月、ブテリン氏のSHIBトークンのバーンが行われた後、価格は急騰しました。その後、10月にはイーロン・マスク氏のXへの投稿が価格を再び押し上げました。

しかしその後、2023年には価格が下落し、価格動向は非常に不安定で、特にSHIBのオープン・インタレストが大幅に減少したことが弱気の兆候となりました。

24年6月の市場状況

弱気のトレンド

柴犬の建玉:出典Coinglass

24年6月現在、SHIBの市場状況は弱気のトレンドにあります。過去3か月間での価格下落は、多くの投資家にとって売り圧力を高めています。また、オープン・インタレストのボラティリティを伴った変動は、投資家の意思決定への迷いを示しています。さらに大口投資家のSHIBの取引所への移動など価格変動に起因する動きも見られています。

ネットワーク活動の低迷

柴犬の新規アドレス、アクティブアドレス、ゼロバランスアドレス 出展:IntoTheBlock

さらに、6月の全体的な見通しでは柴犬コインのネットワーク活動も低迷しています。新規アドレスの減少、アクティブアドレスの減少、ゼロバランスアドレスの減少は、柴犬コインの採用が進んでいないことを示しています。これらの要因は、柴犬コインの価格に対する下押し圧力となる可能性があります。

将来の見通し

最大価格最低価格
2023$0.00003014$0.00001428
2024$0.00002406$0.00001799
2025$0.00004187$0.000030
2026$0.00008854$0.00005489
2027$0.0001328$0.00008233
2028$0.0001660$0.0001029
2029$0.000291$0.000802
2030$0.000629$0.000490
2031$0.000786$0.000613
2032$0.001179$0.000731
2033$0.001415$0.001103
2034$0.003113$0.002428
2035$0.004670$0.003642
出典:BeInCrypto

2024年の予測

BeInCryptoの価格予測によると、2024年の柴犬コインの価格予測は、強気と弱気の見方が混在しています。強気な見方では、2024年の高値は0.00002406ドルと予想されていますが、一方で弱気な見方では0.00001799ドルまでの下落が予想されています。

2025年の予測

2025年には、SHIBの価格が0.00004187ドルまで上昇する可能性があると予想されています。しかし、これも柴犬コインの開発状況や市場環境に大きく依存します。

2030年と2035年の長期予測

2030年までの長期的な予測では、柴犬コインの価格がさらに上昇する可能性がありますが、これも不確定要素が多く含まれています。2030年には0.000629ドルまで上昇する可能性が示唆されています。さらに、2035年には最高で0.004670ドルまで上昇する可能性があり、これは6190%のROIが期待できるとされています。

トークンバーンの影響

トークンバーンとは、既に発行された暗号通貨を流通から永久に消滅させることで、供給量を減少させ、価格を上昇させる手法です。柴犬コインの場合、ブテリン氏の行動がその一例です。トークンの開発者や採掘者は、誰も使えないウォレットへトークンを送金します。これにより、供給量が減少し、希少性が高まります。

トークンバーンは通常、対象となる暗号資産をバーンアドレス、つまり暗号資産を二度と取り出すことができないウォレットに転送することで行われます。例えば、イーサリアムやEVM互換チェーンで人気のあるバーンアドレスは「0x000000000000000000000000dEaD」です。このアドレスは「dEaD」で終わるバニティアドレスであり、意図的に選ばれたものです。

コミュニティ主導のバーン活動

柴犬コインのコミュニティは、トークンの焼却を積極的に推進しています。例えば、ShibBurnというポータルでは、ユーザーがトークンを焼却し、その見返りに報酬を受け取ることができます。

関連記事:柴犬コイン(Shiba Inu)バーンの仕組みを解説

焼却の影響

SHIBの価格は、2021年にブテリン氏が大量のトークンを焼却した際に一時的に上昇しました。しかし、その後の価格は再び下落し、トークンバーンの効果が持続するかどうかは不透明です。その一方で供給量が定期的に減ることにより、トークン価格が安定するとされています。

投資家の行動と市場心理

投資家の動向

出典:DuneAnalytics

柴犬コインの価格動向は、投資家の行動や市場心理に大きく影響されます。現在、多くの投資家が弱気の姿勢を見せており、これがさらなる価格下落の要因となる可能性があります。また、ミームコイン全体の市場での取引ボリューム減少傾向にあります。

市場心理の詳細

出典:クリプトクアント

オンチェーンデーターは、ネットワーク成長率が0.20%と中立的である一方、利益が出ているホルダーの割合が-13.68%と大幅に減少してい流と示唆しています。大口取引も-7.12%と減少傾向にあり、市場全体の活気が低下していることを示しています。一方でSHIBの転送量は過去24時間で3,622.1%、アクティブアドレス数は42.17%、取引数は50.57%増加しています。これらの急激な増加は、ネットワーク上の活動が活発化していることを示しており、市場の短期的な関心が高まっていることを示唆しています。これらのユーザーのオンチェーン活動を指標の一つとして考慮することで暴落の前触れを予知することに寄与できるでしょう。

アナリストらは暗号資産の上昇相場では蓋然性を持った資金流入の兆候があると指摘しています。Stockmoney Lizards氏の指摘によれば、ビットコインの半減期後にアルトコイン市場の時価総額が増加する傾向があり、半減期505日後にサイクルのピークに達するとのことです。

また、Crypto Clearly氏によれば、上昇相場ではビットコインの価格上昇に続きイーサリアムが恩恵を受け、多くのアルトコインに資本が流れるパターンが見られます。Crypto Bitcoin Chris氏は、時価総額とともにプロジェクトの新鮮さも重要で、革新的なプロジェクトが市場サイクル初期に上昇傾向があると指摘しています。その後、人気はないがビットコインと比較して価値のあるアルトコインが上昇し、アルトコイン・シーズンの終了は市場で低評価を受けるプロジェクトの価値の上昇によって予見されるとしています。

まとめ

柴犬コイン(SHIB)の将来については、不確定要素が多く、予測は難しい状況です。トークンバーンや開発状況によって価格が上昇する可能性はありますが、現在の市場状況や投資家の行動を考慮すると、暴落のリスクも無視できないと言えるでしょう。投資を検討する際には、これらの要因を十分に考慮し、慎重に判断することが重要です。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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