リドファイナンス(Lido Finance)のLDOトークンが、過去1週間で18%減と急落している。同社はポルカドットとクサマのリキッドステーキング(流動性を維持しつつトークンをロックして報酬が得られる仕組み)のサポート停止の予定を立てている。
イーサリアム・ステーキングソリューション・サービスで人気のある「リドファイナンス」。このガバナンストークンであるLDOは最近、急落局面にある。同トークンは過去24時間で6%以上、過去1週間で約18%下落した。現在(報道発表時)、2.37ドルの値を付けている。
暗号資産市場では大半のトークンが過去24時間で下落しており、過去1週間では2桁の下落を記録した。現在も相場は下降を続けており、その抵抗線と支持線の間で揉み合っている。
トークン価格の下降はSECの通知が一因か
LDOトークン価格の急落の一因として考えられるのは、パートナー企業がポルカドットやクサマへのリキッドステーキングを終了するという事実だ。ポルカドットやクサマのステーキングを行うリドのパートナー開発会社であるMixBytesは、同ステーキングネットワークのサポートを終了すると発表している。
一方、特にLDO価格が過去1週間でこれほどまで暴落した理由については、コンセンサスは得られていない。しかし、1つ注目すべき点は、リドと他のいくつかの暗号資産プロジェクトが米国証券取引委員会(SEC)からウェルズ通知を受け取ったという噂が流れていることだ。
バンクレス(Bankless)のデイビッド・ホフマン(David Hoffman)氏が(そうした噂の)ニュースを最初に明らかにしたが、彼が後にそれを撤回したことは要注意である。このニュースの動向については、まだ公式な確認は取れていない。
MixBytesはポルカドットのサポートを終了
MixBytesがポルカドットとクサマのサポートを取りやめるという決定は、数日前に発表された。これにより(MixBytesの)担当チームによる、この2つのプロトコルでのリドにかかる開発、技術的なサポートは、2023年8月1日からなくなることになる。
また、ユーザーは同年3月15日から、ポルカドットおよびクサマプロトコル向けのリドでのステーキングができなくなる。一方(MixBytesの)公式記事には、8月1日からUIの代替ホストがコミュニティによって設定される予定と記されている。
MixBytesは現在、5ヶ月間の技術的なメンテナンス作業をサポートするため、月々2万ドルの資金を集めようとしている。
リドはイーサリアムの引き出しを準備
リキッドステーキングはこの1年で非常に人気が出たので、現在のLDO価格の下落は驚きに値する。同ステーキングは、DeFiレンディングに代わって、DeFiの中で2番目に大きなセクターとなっている。リドは、リキッドステーキング・プロトコルの中では最も人気のあるプロトコルである。
2月下旬には、リドにおいて15万ETHのステーキングという記録的なインフローがあった。このステーキング資産については、TRONの創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏のものであるとの報道もある。
リドは、近いうちにイーサリアムの引き出しができるよう準備を整えている。それが可能になるのは、イーサリアムが上海のアップグレードをリリースした後になるとみられる。
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