米Consensysが開発するEthereum基盤のレイヤー2ソリューションLineaは29日、独自トークン「LINEA」の供給計画を初めて公表した。トークン生成イベント（TGE）の時期や配布の詳細は依然として不明だが、供給総量の9％が初期ユーザーへのエアドロップに充てられる見通しとなっている。
総供給量は約720億、ETH初期供給の1000倍に
Lineaが公式ブログやSNSで明らかにしたところによると、LINEAトークンの総供給量は約720億9990万枚に達する見込み。これは、Ethereumの初期流通供給量の約1000倍に相当し、レイヤー2プロジェクトの中では異例の規模とされる。
初めて公表されたトークノミクスでは、供給量の9％が初期ユーザーへのエアドロップに割り当てられる予定。ただし、対象となるユーザーの条件や具体的な配布スケジュール、配布方法の詳細は明らかにされていない。
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LineaはTGEに先立ち、トークン配布に関連する複数の取り組みを進めている。計画には、エアドロップをはじめとする初期ユーザーへの報酬設計に加え、ETHベースの利回り提供メカニズムや、エコシステム拡大を目的とした開発基金の設立が含まれる。
これらの施策に関する技術的な運用の詳細は現時点で公開されていないものの、トークノミクスと内部経済の全体像を同時に明らかにした点については、レイヤー2分野における透明性確保の動きとして注目されている。他の同様プロジェクトが明確なトークン計画を開示していない中で、Lineaの発表は先行的な事例といえる。
“ネイティブ利回りブリッジ設計、Lineaコンソーシアムの憲章、そしてLineaがイーサリアムの未来において中心的な役割を果たす方法について、さらなる詳細を共有する予定です。” Declan Fox、Lineaのビルダーの投稿より。
機会と課題
LineaはConsensysによって開発されており、イーサリアムエコシステムで最も信頼されている組織の一つであるため、トークンのローンチはWeb3コミュニティから大きな注目を集める可能性がある。特に、以前にテストネットやLineaネットワーク上のブリッジと関わった初期採用者の間で。しかし、エアドロップの具体的な受取人については公式な確認はない。
とはいえ、LINEAの総供給量72億は非常に大きく、コミュニティ内で広範な議論を引き起こしている。これはETHの初期供給量の1000倍であり、インフレーション構造、長期的な分配、潜在的な価値希薄化に関する懸念を引き起こしている。強力なトークンロックアップメカニズムや明確に定義された分配戦略がない場合、TGE後の売り圧力が予想される。
Lineaはブロックチェーンを停止したことがある。最近のLineaのブロックチェーン停止は、イーサリアムのレイヤー2（L2）ソリューションとしての分散化への取り組みに関する議論を引き起こしている。
