この数日間、XRPは回復を維持できず、価格は主要なレジスタンス水準付近で再三にわたり上昇の勢いを欠いている。ただし、慎重な雰囲気が続く一方で、投資家の行動には変化が見られる。
大口保有者が保有量を増やしている。現在の価格帯を有望な押し目と見なす自信が高まりつつある。
SponsoredXRP保有者に自信が広がる
オンチェーンデータによれば、クジラによる蓄積が顕著に増加。1億XRP以上10億XRP未満を保有するアドレスが、過去48時間で約3億3000万XRPを買い増し。
この集積は約6億4200万ドル相当に達しており、大口投資家による新たな需要の高まりを示す。
このような動きは、XRPのクジラが安値圏を活用しており、持ち分の縮小ではなく積極的な蓄積に動いていると示唆。価格がもみ合う局面で買い集めが進めば、回復を見越す意識が反映される。
この需要は構造的な下支えとなる。下落リスクを抑えつつ、持続的な反発の可能性を高める。
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マクロ指標も強気な見通しを後押し。XRPのライヴリネス指標は過去1週間で低下。コインの流動性が減少し、長期保有者が売却から退きつつある傾向を示す。
ライヴリネスの低下は蓄積や保有維持の兆候。長期保有者の売却が一時停止するだけでも、価格の安定につながる。
供給拡散が抑制されれば短期的なボラティリティが吸収され、新たな需要流入時の回復条件が整う。
XRP価格、上値ブレイクの可能性
XRPは本稿執筆時点で1.94ドル付近で推移。1カ月続いた下落トレンド直下に位置。足元の回復ターゲットは2.02ドル。ここを突破すれば、トレンド転換と勢いの回復を示す。
クジラの蓄積と長期売り圧力の低下は上昇傾向を後押し。これらの要素が持続する場合、XRPは2.02ドルを突破し、2.20ドル水準へ進む可能性。これは下落局面からの明確なブレイクアウトとなる。
一方、下落圧力が強まればリスクも残る。勢いを維持できなければ、XRPは1.85ドル付近まで下落するリスク。さらに弱含めば1.79ドルのサポート水準も意識される。この水準を割り込めば、上昇シナリオは無効化され、短期的な下落リスクが再び強まる。