モジュラー型レイヤー2(L2)ネットワークであるMantleを支えるネイティブトークンMNTが、きょうのトップパフォーマーとなった。暗号資産市場が総じて軟調な滑り出しとなる中、同トークンは7%超の急伸を演じた。
トランプ氏が支援するWorld Liberty FinancialのUSD1ステーブルコインがMantle上で最近展開されたことが追い風となり、MNTは過去最高値(ATH)を更新した。現在も一段高をうかがう展開だ。
Sponsoredトランプ関連ステーブルコインがマントル流動性ブームを引き起こす
先週、ドナルド・トランプ氏が支援するWorld Liberty Financialは、プロトコルのUSD1ステーブルコイン(規模30億ドル)をMantleネットワーク上で展開すると発表した。
この統合を受け、Mantleのステーブルコイン市場の時価総額は直近1週間で1%増加し、オンチェーン流動性が厚みを増した。DefiLlamaのデータでは、本稿執筆時点で7億3,800万ドルに達している。
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ステーブルコインは、ブロックチェーン上の取引に安定した交換手段を提供する。その供給が増加することは、ユーザーの信頼が高まっているサインであり、結果としてネットワークのネイティブトークンの価格押し上げ要因となる。流動性の厚みが増すことで取引は活発化し、当該トークンは取引促進の媒体として一段と活用されやすくなる。
オンチェーン活動が深まるにつれ、MNTへの需要は強まりやすく、短期的な上昇バイアスを下支えする可能性がある。
さらに、MNTの価格と日次アクティブアドレス(DAA)の乖離がポジティブ圏にあることは、同アルトコインへの需要増を裏づけ、上昇トレンドに弾みをつけている。この指標は価格変動と日次アクティブアドレス数の変化を照合するもので、現在94.47%に達している。
Sponsored価格上昇がポジティブなDAA乖離を伴う局面は、関心の高まりと一段高の公算を示す強気シグナルと解釈できる。
足元のトレンドは、MNTの上昇が投機に偏ったノイズではなく、実需とネットワーク活動に裏打ちされていることを示唆する。
MNTが上昇傾向で取引
日足では、MNTは9月6日以降、右肩上がりの平行チャネル内で推移しており、買い圧力が着実に強まっていることを示す。
このパターンは、価格が2本の上昇トレンドライン(下限がサポート、上限がレジスタンス)の間を一貫して往来する際に形成される。
当該チャネルの形成は、MNTが明確な上昇トレンドを描いていることを示し、直近の押し目は新規需要を呼び込んでいる。需要が持続すれば、パターン上抜けから新高値を試す展開も視野に入る。
一方で、利益確定が広がれば2ドルを割り込み、1.84ドルまで下振れるリスクにも留意したい。