戻る

暗号資産コミュニティが知るべき新CFTC議長候補者情報

author avatar

著者:
Camila Naón

editor avatar

編集:
Shota Oba

26日 9月 2025年 02:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • ジル・ソマーズ氏とカイル・ハウプトマン氏がCFTC議長候補として浮上している。両者は暗号通貨の革新と規制を支持する評判を持つ。
  • ソマーズ氏は、深い規制経験とSEC指導部との関係、FTX USデリバティブズとの市場構造改革に関する過去の業務を持っている。
  • ハウプトマン氏は、ブロックチェーンの統合を推進し、ステーブルコインの利点を強調しつつ、新技術に内在するリスクを認識している。
プロモーション

ホワイトハウスが、元CFTCコミッショナーのジル・ソマーズ氏と国家信用組合管理局(NCUA)会長のカイル・ハウプトマン氏をCFTC議長候補として検討しているとの報道が浮上した。

トランプ大統領が当初指名したブライアン・クインテンツ氏の承認手続きが上院で停滞するなか、ホワイトハウスは新たな候補者の審査を開始。ソマーズ氏とハウプトマン氏は、一般に暗号資産に前向きでイノベーションを支持する姿勢が評価されている。

ホワイトハウス、新CFTC候補者を審査

Sponsored
Sponsored

ホワイトハウスは、ジル・ソマーズ氏とカイル・ハウプトマン氏をCFTC議長候補として評価していると報じられている。暗号資産コミュニティはこの動きを歓迎し、両候補の暗号資産に概して友好的なスタンスを称賛した。

ソマーズ氏は2007〜2013年にかけ、ブッシュ(子)政権とオバマ政権の下でCFTCコミッショナーを2期務め、商品・先物規制で豊富な経験を有する。

また、現SEC議長のポール・アトキンス氏と近しい職業的関係を持つ。ソマーズ氏は、アトキンス氏が創設したコンサル企業パトマック・グローバル・パートナーズに10年在籍し、現在は同社デリバティブ実務グループの議長を務めている。

一方、ハウプトマン氏は、トランプ大統領が任命したNCUAの第13代会長。優先課題には機関の予算見直し、人工知能(AI)の活用促進、および「規制による執行」を回避するための手続きの明文化が含まれる。

候補者の暗号資産・イノベーション観

Sponsored
Sponsored

両氏はキャリアを通じ、規制された金融アーキテクチャを通してデジタル資産の発展を図る姿勢を示してきた。

ソマーズ氏は2022年9月、FTX USデリバティブの取締役に就任し、米国の市場構造再設計を支援。同氏は、現在は崩壊したFTXグループの関連会社の立場から、デジタル資産と伝統資産の橋渡し役を担い、「世界で最も規制に準拠した暗号資産取引所」を目指す方針に公然と賛同していた。

ハウプトマン氏はNCUA副会長時代から一貫してブロックチェーン統合を支持。2024年9月の講演では、機関が「テクノロジー恐怖症」にならぬよう戒め、信用組合が競争力を維持するには新技術の受容が不可欠だと主張した。

同氏は同時に、関連リスクの存在も認め、それが新興技術に内在する性質だと強調している。

「あらゆる汎用技術には欠点があります。自動車が登場する前、交通事故はゼロでした。しかし、私たちは馬でここに来たわけではありません。暗号資産が犯罪者に使われがちだと考えるなら、現金の実態を知れば驚くでしょう」と、同氏は議会の会合で述べた

Sponsored
Sponsored

さらに、同氏はデジタル資産の実務的な利点にも言及し、ステーブルコインが遅い米国の決済システムを近代化し得ると指摘した。特に国際送金の領域である。

なぜ議長職は空席のままか

現在、キャロライン・ファム氏がCFTCの代理議長を務める。トランプ大統領がコミッショナーの職にある同氏を暫定的に機関トップに指名したためだ。

恒久的な充足には、大統領による正式指名と、米上院の別個の承認が必要となる。

2月にトランプ大統領は、ブライアン・クインテンツ氏をCFTCの恒久議長に正式指名。共和党の同氏は大統領の第1期にCFTCコミッショナーを務めた。

Sponsored
Sponsored

その後、a16z cryptoのグローバル政策責任者に就任し、デジタル資産業界との強固な関係を築いた人物として知られる。

ただし、指名は議会で難航している。上院農業委員会は承認投票を繰り返し延期している。

一方で、ウィンクルボス兄弟を含む著名な暗号資産関係者が、政権の暗号資産アジェンダへのコミットメントに公然と疑問を呈している。加えて、同氏のカルシ予測市場の理事会での過去の役職が、潜在的な利益相反に関する倫理面の懸念を生んでいる。

トランプ大統領がソマーズ氏またはハウプトマン氏を正式指名した場合、最終判断は上院に委ねられ、CFTCの最前線を担う資質があるか否かが審査されることになる。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。