戻る

OndoのOasis Pro買収で米国展開拡大、ONDOの急騰期待

author avatar

著者:
Linh Bùi

editor avatar

編集:
Shota Oba

07日 10月 2025年 19:03 JST
Trusted-確かな情報源
  • オンド・ファイナンスは、オアシス・プロを買収し、SEC承認のブローカー・ディーラー、ATS、TAライセンスを取得し、米国での規制基盤を確立した。
  • この動きはDeFiとTradFiを結びつけ、トークン化資産への機関投資家の需要が急増する中、Ondoを適法なRWAインフラのリーダーとして位置づける。
  • ONDOは$0.94付近で推移し、$1.12の抵抗を目指している。持続的な成長は統合の成功、資金流入、ホエールの安定に依存している。
プロモーション

Ondo Financeが、複数のSEC登録ライセンスを保有する米企業Oasis Proの買収を完了し、市場の注目を集めている。

この動きは、急成長中の現実資産(RWA)分野におけるOndoの戦略的転換点を示す。一方で、投資家の関心は一点に集中している——ONDOは本当にブレイクアウトの準備が整っているのか。

Sponsored
Sponsored

DeFiからTradFiへ──Oasis Pro買収による戦略的飛躍

Ondo Finance(ONDO)は、米証券取引委員会(SEC)の承認を受けたブローカー・ディーラー、オルタナティブ取引システム(ATS)、およびトランスファーエージェント(TA)ライセンスを保有するOasis Proの買収を正式に発表した。

「この買収によって、トークン化証券市場が急速に拡大する中、Ondoはアクセスを一段と広げることが可能になる。市場は2033年までに18兆ドル規模に達すると予想されている」と同社は述べた

この取引は、Ondoが規制下のデジタル資産市場で存在感を強化する一大ステップとなる。かつてRWAトークンを発行するDeFiプロトコルだったOndoは、いまや米国の金融制度内で合法的に運営可能なインフラ・プロバイダーへと進化。オンチェーン資産への機関投資家参入を促す橋渡し役となりつつある。

DeFi市場におけるOndoの総ロック価値(TVL)は過去最高の17億4000万ドルを突破。第3四半期の収益と手数料収入は約1370万ドルに達した。

Ondo’s TVL. Source: DefiLlama
OndoのTVL 出典:DefiLlama

さらに、BeInCryptoの報道によれば、Ondo Global Marketsは3億ドルを突破し、トークン化国債・株式・ステーブルコインへの資金流入が加速している。これは、安全で持続可能な代替投資先を求める投資家心理の変化を象徴している。

Sponsored
Sponsored

注目すべきテクニカルシグナル

BeInCryptoの価格データによると、ONDOは現在0.94ドルで取引され、過去24時間で2.84%上昇している。アナリストのAli氏は、0.86ドル付近に強いサポートが存在し、上昇トレンドが続けば1.12ドルが次のターゲットになると分析している。

ONDO/USDT 12H chart. Source: Ali
ONDO/USDT 12時間足チャート 出典:Ali on X

オンチェーンデータでも安定の兆しが見える。ONDOの短期バブルリスク(STBR)指標は、価格を20週単純移動平均(20W SMA)で割ったもので、相場の過熱度を測る指標として活用されている。

STBRが1未満なら弱気、1.25〜1.5なら上昇モメンタムの拡大、1.75を超えると過熱警戒ゾーンに突入。2.0以上は修正局面入りのシグナルとされる。

最新データでは、ONDOはすでに「投げ売り局面」から脱し、安定期に入っている。2025年9月末時点ではバランスが取れた市場環境だが、出来高が急増すれば再び過熱リスクが浮上する可能性があると専門家は指摘する。

ONDO Short Term Bubble Risk (STBR). Source: Into The Cryptoverse
ONDO短期バブルリスク(STBR) 出典:Into The Cryptoverse

ファンダメンタルズ面では、SECライセンス取得が最大の転換点といえる。Ondoはこれにより、米国の規制下で合法的にトークン化モデルを展開できるようになり、コンプライアンスリスクを大幅に軽減。従来、非規制のDeFiを敬遠してきた機関投資家に門戸を開くこととなった。

とはいえ、持続的なブレイクアウトにはOasis Proとの統合プロセスの成功、トークン化市場への資金流入の継続、そしてクジラ(大口投資家)の売り圧力抑制が欠かせない。

これらの条件が崩れれば、上昇トレンドは短命に終わり、再びレンジ相場に戻るリスクも残されている。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。