Perp DEXは取引量が過去最高を記録し、「ロケット発射」段階に突入している。バイナンスやトロンといった大手もこの競争に参入した。
ハイパーリキッドやアスターといったプラットフォームは新記録を更新し続け、今シーズンのDeFiで最も注目される存在となっている。オンチェーン投資家は、市場が過密になる前に参加しようと急いでいる。
大手プレイヤーが「ゴーサイン」を出す
Perp DEXの台頭はDeFiコミュニティの話題にとどまらず、業界全体の重要な戦略的テーマとなっている。バイナンスのCZ CEOは最近、次世代のPerp DEXであるアスターについて言及し、800万人超のフォロワーに影響を与えた。
Sponsored以前、チャンポン・ジャオはダークプール型DEXを提案し、フロントランニングの防止や取引のプライバシー向上を目指した。また、トロン創設者ジャスティン・サンはSunPerpを積極的に推進し、トロンのエコシステムを活用して数百万のユーザーに届けている。
これらの取り組みは単なるマーケティングではない。Perp DEXが主要な流動性供給の拠点として成熟したことを示すものである。主要エコシステムが参入することで、資本や投資家の信頼を呼び込み、大規模普及への道を開く。Perp DEXは「ニッチ」の枠を超え、暗号資産市場で標準的な流動性の場へと進化する可能性がある。
Perp DEXs: ポストCEX時代のDeFiの「秘密兵器」
Perp DEXの成長スピードは目覚ましい。DefiLlamaのデータによれば、過去30日間の永久先物取引量は5690億ドルに達した。8月の月間総取引量は6230億ドルを突破し、2022年以来の最高値となった。なかでもハイパーリキッド(HYPE)は30日間の取引量で3290億ドル超を記録し、57.8%の市場シェアを握っている。
CoinGeckoの分析では、分散型取引所における永久先物取引量は2025年第2四半期に8980億ドルと過去最高を更新。DEX/CEX取引量比率も0.23に達し、分散化への広がりを裏付けた。
Dune Analyticsによれば、ハイパーリキッドは48.7%の市場シェアを持ち、累積取引量は2兆7250億ドルに達した。一方、アスターは注目の挑戦者として台頭し、累積取引量は1400億ドルに達している。
Perp DEXの魅力は、成長指標だけでなくその仕組みにもある。低手数料、高レバレッジ、ユーザーへのエアドロップ報酬、そして何よりも資産の自己保管機能だ。FTX崩壊後、中央集権型取引所への信頼が揺らぐ中、この特長が決定的な強みとなっている。