戻る

パイコイン価格の回復には0.27ドルへの上昇が必要に

editor avatar

編集:
Shota Oba

08日 10月 2025年 04:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • Piコインの価格は過去最低に近く、前年比で約70%減少し、今月は22.8%下落している。
  • 小売買いが増加していることは、マネーフロー指数(MFI)の上昇で示されているが、機関投資家のフローはチャイキンマネーフロー(CMF)の低下で減少している。
  • 4時間の終値が$0.272-$0.278を超えると短期的な強さが期待できるが、$0.258を下回ると回復が危うくなる。
プロモーション

パイコイン(Pi Coin)の価格は依然として方向感に欠けている。年初来では約70%下落し、過去1か月でも22.8%下落。過去最安値まで残りわずか3.7%の位置にある。直近7日間でも1.2%の下落と低迷が続く。

それでも本日は1.7%上昇し、わずかに緑色の兆しを見せている。問題は、このような上昇が毎回短命に終わる点だ。パイコインは上がるたびに利益を維持できず、すぐに押し戻される。今回も同様の「短期回復」に終わるのか――それとも市場構造が変化しているのか。オンチェーンデータを見ると、小口投資家と機関投資家の資金フローが明確に分岐している。

Sponsored
Sponsored

個人投資家が押し目買い、大口資金は一歩後退

オンチェーンデータによれば、小口保有者と大口投資家の間で異なる動きが見られる。

取引量と価格を組み合わせて買い圧力・売り圧力を測るマネーフローインデックス(MFI)は上昇している。これは、小口トレーダーが押し目買いを行い、歴史的な安値圏にもかかわらず関心を示していることを意味する。

Pi Coin MFI
MFIが示す小口投資家の押し目買い傾向 出典:TradingView

MFIが59を突破すれば、過去の局所的な高値を上抜けし、短期的な強気トレンドがより明確になる。

こうしたオンチェーンインサイトをさらに詳しく知りたい方は、編集者ハルシュ・ノタリヤのニュースレターに登録を。

一方、チャイキン・マネー・フロー(CMF)――日々の価格帯に基づいて資本の流入・流出を示す指標――は下降している。まだゼロラインを上回っており、完全に資金が抜けてはいないが、低い高値を形成しており、大口資金の勢いが鈍化していることを示唆する。

Sponsored
Sponsored
Pi Coin CMF
CMFが示す機関投資家の資金流入減少傾向 出典:TradingView

この乖離が意味するのは明確だ。小口投資家は依然として強気だが、機関投資家は慎重になっている。MFIとCMFが逆行する局面では、ラリーが継続するための「資本の裏付け」が不足していることが多い。つまり、エネルギー(意欲)はあるが、燃料(流動性)が足りない状態だ。

パイコイン短期チャートに小さな希望の光

短期的な価格動向を見ると、4時間足チャートではわずかな強気シグナルが出ている。パイコインは上昇トレンドラインをサポートとする「上昇三角形」パターン内で取引されており、一般的にブレイクアウト前の蓄積フェーズを示す。

また、ブル・ベア・パワー(BBP)指標は10月2日以降、赤から緑へと転じており、買い圧力が徐々に優勢になっている。これは短期的な勢いの改善を示す兆候だ。

Pi Coin Price Analysis
パイコインの短期チャート分析 出典:TradingView

注目すべき価格帯は0.272ドル付近だ。4時間足で0.272〜0.278ドルを明確に突破できれば、勢いを確認し、0.291ドルへの上昇余地が開けるだろう。

ただし、0.258ドルを下回ると短期構造が崩れ、再び弱気領域へ逆戻りする恐れがある。

現時点でパイコインは「慎重な楽観」状態にある。小口投資家と機関投資家の方向性が一致しない限り、本格的なトレンド転換は難しいが、資金フローのバランスが揃えば、反発の火種はくすぶっている。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。