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パイコイン膠着 2%上昇か5%下落で局面打破か

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編集:
Shota Oba

20日 9月 2025年 00:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • Piコインの価格は$0.360で推移している。買い手と売り手が互いに打ち消し合い、動きがない。
  • $0.367への2%の上昇は、上部トレンドラインを突破し、短期的な強気の道を開く可能性がある。
  • $0.343を5%下回ると、Piコインの価格が新たな安値にさらされる可能性がある。
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パイコイン(PI)の価格は、市場全体が強含む中でも狭いレンジにとどまっている。執筆時点のPIは0.360ドルで、過去24時間の変動はゼロ。週次で1.5%高、月次で3.4%高と、直近のトークンとしては珍しくプラスを維持している。

もっとも、こうした安定上昇にもかかわらず、過去1週間で明らかになったのは、Piコインの価格が買い方と売り方の膠着にあるという事実だ。市場はブレイクアウト待ちで、数値はそれが近いことを示唆する。2%の上昇か5%の下落か――どちらに振れるかで勝敗が決まる可能性がある。

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買い手と売り手の膠着状態が資金流動に反映

大口ウォレットと個人トレーダーの動きの違いは、資金フローに表れている。資金の流入・流出を測るChaikin Money Flow(CMF)は、執筆時点で0.11から0.03へ急低下した。

この低下は、大口ウォレットが資金を引き揚げつつあることを示し、信認の後退を示唆する。

Pi Coin Money Outflow Is Concerning
Piコインの資金流出が懸念される 出典:TradingView

一方、出来高と買い圧力を示すMoney Flow Index(MFI)は逆方向へ。同期に43.11から52.71へ上昇した。個人トレーダーが小口で買い続け、パイコインの下落を押し目買いしている強いサインと言える。

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Pi Coin Dips Are Being Bought: TradingView
Piコインの下落が買われている 出典:TradingView

CMFとMFIの乖離が、膠着の核心にある。大口は後退する一方、個人の買いが価格を支えている。買い圧力と売り圧力の均衡を測るBull-Bear Power(BBP)も、この綱引きがほぼ拮抗していることを示す。

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Pi Coin Bulls In Slight Control
Piコインは強気がわずかに優勢 出典:TradingView

現状、BBPは緑を示し、個人買いが大口の流出を上回っているように見えるが、均衡は容易に崩れ得る。流出が続けば、強気優位は失われかねない。


パイコイン価格チャートが膠着を破る要因を示す

価格構造も膠着を映す。パイコインの価格は8月25日以降、対称三角形のレンジ内を推移し、ブレイクアウト点へ向け圧縮が進む。0.360ドルのレンジ取引は、小幅上昇が出ても相場が固定化されていることを示している。

Piコイン価格分析 出典:TradingView

日足で0.367ドル超のクローズに至れば、上方トレンドラインの明確なブレイクアウトに相当し、現水準から2%の上昇。短期の上値目標は0.377ドルで、個人需要が強ければ到達し得る。

一方でリスクは残る。0.343ドル割れ(5%下落)なら構造は弱まり、0.334ドルを下回れば新安値に向かう可能性が高い。

買い手と売り手の綱引きがパイコインの停滞を招いているが、対称三角形はこの状況が長く続かないことを示唆する。

どちらかへの決定的な動きは近い。個人が粘り強く買いを続ける一方、クジラはエクスポージャーを落としている。ブレイクアウトかブレイクダウンかは、小口の買い圧が大口の流出を上回れるかに懸かっている。

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