リップルとSBIホールディングスは、SBI VCトレードを通じて日本でリップルのステーブルコイン「RLUSD」を配布する覚書を発表した。両社は2026年第1四半期の国内展開を目指している。
ステーブルコイン流通に向けた戦略的パートナーシップ
SBI VCトレードは、電子決済手段交換業者としてのライセンスを持つパートナーとして、日本でRLUSDを配布する。今回の協力はアジア市場におけるリップルのステーブルコインの展開を加速させるものだ。SBIグループは、日本で初めて電子決済手段交換業の登録を受けた企業でもある。
RLUSDは、米ドル預金や米国短期国債を含む高品質の準備資産を裏付けとする企業向けステーブルコインとして設計されている。
SBI VCトレードの近藤智彦CEOは、RLUSD導入が国内におけるステーブルコインの選択肢を広げ、利便性と信頼性を高めると述べた。リップルのステーブルコイン担当シニアバイスプレジデント、ジャック・マクドナルド氏も、規制順守を重視した信頼性ある金融インフラの構築に注力していく姿勢を示した。
日本初のステーブルコイン取扱取引所
SBI VCトレードは2025年3月、日本で初めてUSDCの配布について規制承認を取得した。月初には金融庁から電子決済手段交換業の登録を受け、3月26日にはUSDCの取扱いを開始。これにより、日本の規制市場で正式に認められた初のステーブルコインとなった。
米サークルが発行するUSDCは2024年11月、月間取引量が1兆ドルに達し、流通量は前年同期比で78%増加していた。今回のRLUSD導入はこの基盤を踏まえた拡張戦略であり、リップルの子会社スタンダード・カストディ&トラスト・カンパニーも関与する。リップルはRLUSDを中核に据え、現実資産(RWA)市場への参入を進めている。
また金融庁は今月初め、国内初の円建てステーブルコインとしてJPYCを承認した。USDC発行元のサークルはシリーズA資金調達を通じ、東京拠点のJPYC株式会社に5億円を出資している。
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