Stacksのコア開発チームであるBitcoin L2 Labsは17日、プログラム可能な1:1ビットコイン担保資産であるsBTCのメインネットローンチに成功したと発表した。これはオンチェーンビットコイン経済の構築に向けた大きな一歩であり、10月のナカモトアップグレードに続くもので、Stacksネットワークにより速い取引と100%ビットコインの最終性をもたらした。
ビットコインコミュニティ全体にとって、これは単なる大きな出来事ではなく、プログラム可能なビットコインの新時代を示している。世界で最も安全なブロックチェーンが、今や分散型金融（DeFi）に積極的に参加できるようになった。
sBTC、スタックスメインネットでデビュー
sBTCはビットコイン（BTC）の流動性を解放するために設計されており、Stacksが8月末にナカモトアップグレードを開始した後に登場した。これにより、BTC保有者はビットコインの無比のセキュリティ原則を保持しながら、DeFiの機会にアクセスできるようになる。
具体的には、ユーザーはZestのようなプロトコルでの貸し借りや、BitflowやALEXのような分散型取引所（DEXs）、さらにはaiBTCのようなAIベースのツールに参加できる。
“プルーフ・オブ・ステークシステムにBTCをロックするのとは異なり、sBTCは完全に表現力があり、オンチェーンビットコイン経済を可能にする。分散型貸付、DEXs、AIボットなどを駆動し、100%ビットコインのハッシュパワーセキュリティを継承することができる”と、Stacks創設者のムニーブ・アリ氏はBeInCryptoに共有されたプレスリリースで述べた。
sBTCの主な特徴の一つは、1:1のビットコイン担保であり、先駆的な暗号資産が各sBTCトークンを完全に担保していることだ。次に、単一のエンティティへの依存を減らし、信頼性を高めるための機関シグナーネットワークがある。
さらに、sBTCは100%ビットコインの最終性を持ち、ビットコインのハッシュパワーによって保護され、強力なセキュリティを確保している。また、製品は透明性と検証可能性を提供するオープンソースコードを持っている。
しかし、現在のメインネットフェーズでは、1,000BTCに制限された入金専用機能が導入されている。この制限にもかかわらず、この上限は開発者に初期の流動性を提供し、機関カストディアンやエコシステムパートナーとのさらなる統合を可能にする。
プレスリリースによると、出金は2025年第1四半期にのみ利用可能になり、システムは完全にオープンで承認不要のシグナーセットに移行する。預金者は資産を保持することで、sBTCで最大5%の年間報酬を得ることができ、ビットコイン保有者にとってユニークな利回りの機会を提供する。
ビットコインの可能性を最大限に引き出す
一方、sBTCのローンチは、ビットコインをDeFi分野でのイーサリアムの支配に近づけることを目指している。DefiLlamaのデータによれば、イーサリアムは総ロック価値（TVL）が800億ドルに近づいているが、ビットコインはバイナンススマートチェーン（BSC）を逆転した後、急速に接近している。
sBTCの成功した展開は、より強力なビットコインレイヤー2エコシステムの基盤を築く。BTCの上限の段階的な解除、出金の導入、承認不要のシグナーネットワークへの移行は、さらなる採用を促進する可能性がある。sBTCにより、ビットコインはもはや価値の保存手段だけでなく、分散型アプリケーション（dApps）のための多用途な資産となる。
“sBTCにより、ビットコインは価値の保存手段を超えて非常に能力を持ち、分散型アプリケーションでBTCの可能性を最大限に引き出すことができる”と、Bitcoin L2 Labsのプロダクト責任者であるアンドレ・セラーノ氏は強調した。
この開発はまた、DeFiビルダーにとっての機会を拡大する。例えば、Zestプロトコルは、ユーザーがsBTCを保持することで追加の報酬を得ることを可能にする。
“より多くのZestポイントを獲得。sBTCを保持するだけで、ユーザーはStacks報酬プログラムのおかげで5%の利回りを得ることができる。Zestを使えば、ユーザーはsBTCで利回りを強化できる”と同プラットフォームは投稿した。
ビットコインの資本がDeFiプロトコルに流入するにつれ、ビルダー、開発者、ユーザーは流動性の向上と革新的な金融ツールの恩恵を受けることができる。
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