銀価格は1月以来半値以下となり、さらなる下落に備える動きが広がっている。
貴金属の銀は金曜日に53.83ドルで取引を終え、過去最高値121.74ドルから約56%下落した。2026年で最も弱い終値となった。 金も4000ドルを下回った。
銀の急落は、1月の投機的な上昇が、先物の証拠金引き上げや強制的な売却によって反転したことに始まる。直近は原油価格の急騰が新たな圧力となっている。インフレと米国の金利上昇懸念が強まる。
金利の付かない銀は相対的な魅力が低下する。産業需要の先行き不安も重しとなる。
なぜトレーダーは銀の下落に賭けているのか
The Kobeissi Letterによると、銀の3カ月プット・コール・スキューは4週間で10ポイント上昇しマイナス3となった。これは7月初旬以来の高水準。
銀のさらなる下落に備えて保険を買う投資家が増えている。投資家が再度の暴落を警戒していることを示唆する。
ヘッジファンドやコモディティ運用者は、10月13日までの3週間で22億ドルの銀先物を売却した。これらは将来の価格変動に賭ける契約。
売却は、機関投資家が銀の回復に対する自信を弱め、保有を削減していることを示す。
銀価格はどこまで下がるのか
テクニカルアナリストのKev_Capital_TA氏は、52~55ドルを重要な下値支持線とみる。63~72ドルまで反発する可能性を指摘。
「このサポートが機能すれば、積み上がった空売りが反発の燃料となる」と同氏は述べた。
52ドルを割り込むと39~45ドルが視野に入る。ミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、40~45ドルを短期の取引エントリーポイント、22~26ドルを長期的な目安とみている。
一方、ピーター・シフ氏は54ドルを下回れば銀は割安とみなしている。
インドの銀需要が新たな懸念材料に
インドは祭礼シーズンを前に約6500トンの銀輸入を許可した。一方で、直近の値下がりを受けて買い手は様子見姿勢を崩さないとロイター通信が報じた。
現地のプレミアムは1オンスあたり2.50ドルから45セントまで低下し、供給逼迫が緩和されつつある一方で、需要低迷が続いている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は10月27~28日に会合を控えている。52ドルを維持できるか、現物需要が戻るかが銀価格の次の指標となる。











