今月に入り、ソラナ(SOL)は低調なパフォーマンスから抜け出せず、価格は概ね横ばいで推移している。コインは213.04ドルで一貫して上値を抑えられ、下値は200.09ドルで安定している。
一方で、この冴えない値動きのなか、オンチェーンデータは強気の勢いが静かに蓄積されている兆候を示しており、その主導役は短期保有者(STH)だ。
Sponsoredソラナのセンチメント、投げ売りから慎重な自信へ
Glassnodeによれば、SOLのHODL Waves(保有期間別の構成比を追跡する指標)は、短期保有者が一段と活発化していることを示している。
1〜3か月の保有者は現在、SOLの流通供給量の13.22%を占め、9月初めから11%増加した。
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また、SOLのSTH Net Unrealized Profit/Loss(NUPL)は、センチメントが投げ売り局面から離れていることを示す。本稿執筆時点の値は0.118で、短期投資家に自信回復の兆しが出ている。
STH-NUPLは短期保有者の未実現損益を総体で測定し、このグループの心理状態(歓喜・楽観・希望・恐怖)を捉える。
現在値0.118は、SOL市場のセンチメントが「希望」と「恐怖」の狭間にあることを示す。
Glassnodeの解釈では、STHは深い投げ売り局面を脱したものの、確信はまだ十分とは言い難く、自信が徐々に戻る一方で、後退リスクへの警戒感は残る。
Sponsored蓄積が213ドル突破の鍵、売り優勢なら200ドル割れも
一般に、価格は短期保有者の蓄積動向に敏感だ。したがって、SOLのSTHが引き続き保有を積み増す場合、追加の買い圧力が働き、上値抵抗の213.04ドルを突破する可能性がある。
同水準を明確に上抜けば、218.01ドルを目指す展開が視野に入る。
一方で、STHが蓄積を減らし売りに転じる場合、SOLは200.43ドルのサポートを下回るリスクがある。その際は、191.75ドルまで下押す可能性も否定できない。