ソラナの価格はこの1か月で約37%上昇し、力強い動きを示している。一方で、この上昇の背後では警戒シグナルも出始めている。
主要な保有者グループが供給を静かに減らしており、チャート上のシグナルも上昇が見た目ほど盤石ではない可能性を示唆している。ソラナが抵抗を突破するのか、あるいは調整に向かうのかは、いくつかの重要水準に左右される。
保有者が利益確定、隠れた売り圧力が増大
Sponsored売却や保有行動を追跡する手法の一つにHODL Wavesがある。異なる保有期間のウォレットがどれだけの供給を持つかを示すもので、あるグループの保有比率が低下すれば、同グループが売却している可能性が高い。
ソラナでは、過去1か月で主要なグループの多くが保有比率を減少させている。1〜3か月のグループは8月18日の13.93%から現在の12.65%へ、3〜6か月は12.92%から12.03%へ、長期の1〜2年保有者も22.51%から21.20%へ低下した。
37%の上昇後に売りが出るのは驚きではない。
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Sponsored Sponsoredただし注目すべきは、NUPL(未実現利益・損失のネット)が高止まりしている点だ。NUPLはどれだけのウォレットが帳簿上の利益を持つかを示し、高いほど多くの保有者が利確可能な状態にあることを意味する。
9月12日にNUPLが3か月ぶりの高値0.37へ達した際、ソラナの価格は3%以上の調整となった。
7月22日に遡ると、NUPLが0.33へ上昇した場面で、ソラナは$205から$158へと22.9%急落している。
現在のNUPLは0.36付近で、同様の警戒水準に近い。
Sponsored Sponsoredこれらのシグナルは、各保有者グループが既に売りを進める一方で、システム内には依然として多くの含み益が残存していることを示す。売り圧力が再度高まれば、弱気に傾いた保有者が素早く現金化に動く可能性がある。
ソラナ価格の上昇継続か修正かを決める重要な水準
日足チャートでは、上昇チャネルからのブレイクアウトが$284付近の目標を示す。ただし直近の関門は$249にある。この抵抗を日足で上抜ければ、強気優位が続く公算が大きい。
一方で、二日足チャートではリスクが増す。ソラナは上昇ウェッジ内で推移しており、しばしば調整の前触れとなる。
同時に相対力指数(RSI)は勢いの鈍化を示している。価格は高値更新を続ける一方、RSIは切り下がっており、「弱気のダイバージェンス」はラリーの勢いが失われつつある初期サインとなることが多い。
もしソラナの価格が二日足の終値で$249を明確に上回れば、弱気セットアップは無効化される可能性がある。
一方で上抜けに失敗すれば、価格はレンジ内での推移に移行し、$227で上値圧力に直面する可能性がある。これを下回ると、$202やそれ以下の水準へ向かう展開も想定される。