S&P500は直近6カ月で18.3%上昇し、ゴールドマン・サックスのAI関連銘柄を除外した指数は6.7%の上昇にとどまった。半導体主導のAIブームが指標を過去最高値に押し上げる一方、同指数は直近高値を6.4%下回る水準。
S&P500とナスダック総合指数は火曜日に揃って史上最高値で取引を終えた。対照的に、ゴールドマンのAI除外指数は8月にピークをつけている。
S&P500とAI除外版の乖離はどこで生じたか
S&P500は火曜日の終値で7,818.93ポイントとなり、直近6カ月で18.3%上昇したことがGoogleファイナンスのデータで分かる。AI除外指数(ティッカー:SPXXAI)は6.7%高の3,123.24ポイント。差は11.6ポイントに達した。
ゴールドマンはAIへのエクスポージャーをヘッジする目的で、2月にこの指数を構築したとAxiosが報じた。AI関連銘柄と同社が判断したS&P500構成銘柄(ローンチ時で全体の約45%)を除外している。
AI除外指数は52週高値(3,337.19)を6.4%下回る。一方、S&P500は最高値から0.3%下に位置する。
半導体株が直近の上昇けん引役となった。AMD、マーベル、シノプシス、ケイデンス・デザイン・システムズは、約20営業日でいずれも20%以上上昇したとCNBCが伝えた。
一方、シュワブのケビン・ゴードン氏は、8月初旬以降で平均株価が14%下落したと指摘する。
電力関連株はAI取引の次のステージとなるか
資産運用会社ヴァンエックのヤン・ヴァン・エックCEOは「半導体がAI相場の第一段階だった」とし、「電力会社と原子力が第二段階、AI2.0だ」と語る。
同氏によれば、このグループはデータセンター拡大をめぐる政治的懸念で今年は出遅れている。ただし発電企業コンステレーション・エナジーは、アルファベットとの電力契約締結を受けて火曜日に12.3%上昇した。
ヴァン・エックCEOは、この取引が同グループの底入れを示す可能性があると指摘。ただし、同氏が引用する予測市場によれば、今年中に原発が1基承認される確率は10%未満にとどまる。
「その時が来れば、AI2.0相場の停滞期は終わると考える」
ヴァンエックのヤン・ヴァン・エックCEO(CNBC経由)
この乖離は、AI関連株がS&P500の過去最高値を支えていることを示す。主要なクラウド関連企業の第3四半期決算が、その支えが続くかどうかを見極める材料となる。









