ビットコインのスマートコントラクトプロトコル、スタックス(Stacks)は、ここ数週間でアクティビティが急増中。ネイティブトークンSTXは、過去1週間で2倍以上価格が上昇している。
ビットコインのオーディナル・インスクリプション(Ordinal inscription )のブームが高まるなか、スタックス・プロトコルで大きな利益を得る者も現れ始めた。
スタックスは、開発者によるビットコインネットワークのためのスマートコントラクト作成を可能にするものだ。さらに、スタックスのエコシステム・プロジェクトでは、オーディナルの大々的宣伝へ向けて資金の提供を図っている。
オーディナル・インスクリプションとは、非代替性トークン(NFT)に類似したもの。ビットコインの最小単位である1サトシ(Satoshi)に書き記すことができ、ブロックチェーン上に永続的に残る。オーディナルの公式ドキュメントでは、その個々のアセットをNFTではなく「デジタルアーティファクト」(digital artifacts)と呼んでいる。
Dune Analyticsによると、この数週間で15万以上のオーディナルが(サトシに)記されたようである。
スタックスの共同設立者であるムニーブ・アリ(Muneeb Ali)氏は、オーディナルのブームとプロトコルへの関心が高まっていることは偶然ではない、とDefiant(情報プラットフォーム)に語っている。また「これまで欠けていたものは、実際にモノを作って送り出す、若くて熱意ある開発者コミュニティだったのです」とも述べている。
スタックスとビットコイン ー 長期的なポテンシャルは?
2月21日、アリ氏は、オーディナルとビットコイン・レイヤーのアクティビティが、マイニングと比べて「長期的にビットコインのセキュリティ確保に向け明確な道筋を示すものとなるだろう」と予想している。
また同氏は、ビットコイン・ネットワーク上でのトランザクションという需要が続けば、レイヤー2などのイーサリアムのスケーリングソリューションの成長と肩を並べることになる可能性を予測している。
さらに、2月9日のインタビューで、「イーサリアムは5,000億ドルのネットワークで、同じ規模のdAppエコシステムがある」とし、だが、「ビットコインはネットワーク価値が1兆ドルで、アプリはほとんどない『そこが市場機会となる』 」とコメントした。
スタックスは、現在、同プロトコルのDeFiエコシステムに移植するために、ビットコイン用のトラストレス・ブリッジ(スマートコントラクトで機能するユーザー資金を安全確保するオプション)を開発している。
一方、スタックスのウェブサイトによると、〈sBTCトークン〉は、「ビットコインへのトラストレスな書き込みとビットコイン・レイヤーに対するビットコインの出し入れを可能にすることで、ビットコインをより安全なWeb3の基盤にしてゆくもの 」とのことである。
STX価格は急上昇
結果的に、スタックス・プロトコルのネイティブトークンであるSTX価格の上昇に勢いがついている。STXは過去1週間で実に130%の利益を上げ、1日に15.8%上昇した。報道発表時点では、STX価格は0.791ドルで取引されている。
ただ、STX価格は大幅な上昇をみせているが、まだ弱気相場から抜け出せていない。トークン価格は、2021年12月の史上最高値3.39ドルから77%下落したままだ。
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