ステラ(XLM)の価格は過去24時間で16%以上上昇し、上昇継続パターンを突破した。多くのトレーダーは調整局面を予想する可能性があるが、複数のテクニカル指標は、これがより大きなラリーの序章である可能性を示している。ただし、オンチェーンの一部指標は警戒シグナルを発しており、上昇の勢いを鈍らせる可能性がある。
トリプルEMAクロスオーバーが強い上昇トレンドを示す
4時間足チャートではトレンドの勢いが鮮明で、トリプルEMAクロスオーバーが形成されつつある。20期間の指数移動平均(EMA)がすでに50EMAおよび100EMAを上回り、50EMAも100EMAを上抜ける局面に近づいている。

指数移動平均(EMA)は、価格データを平滑化し、直近の価格変動により大きな比重を置くテクニカル指標である。単純移動平均(SMA)よりも短期の動きに敏感で、短期EMAが長期EMAを上回る「ゴールデンクロス」は、トレンド反転の確認に広く用いられる。
過去に同様のトリプルクロスオーバーが発生したのは7月初旬で、その際XLMは0.23ドルから0.52ドル超まで急伸し、約122%の上昇を記録した。今回も強力なテクニカルモメンタムが形成されつつあり、現行価格は0.46ドルを上回る水準にある。直近の心理的抵抗は0.50ドル、さらに0.52~0.97ドルが上昇拡張ゾーンとして意識されている。
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ネットフローが早期利益確定のリスクを示す
1週間のスポット取引所ネットフローは、前週の72万4,000ドルから912万ドルに急増し、1,159%超の増加となった。ネットフローはXLMが取引所に流入・流出する量を示す指標で、流入の増加は売却目的で取引所に移動する動きを反映することが多い。

同様の事例は過去にも見られ、2024年6月23日にはネットフローがプラスに転じ、その直後にXLM価格は0.26ドルから0.24ドルへ下落した。2024年12月30日にも、静穏期後の流入急増を受け、短期的な価格調整が発生している。
このため、テクニカル面が上昇を示していても、今後のセッションでは利益確定圧力による調整リスクに注意が必要である。
ブル・ベアパワー指数がステラの価格急騰を裏付ける
日足チャート上では、ポール・アンド・フラッグのブレイクアウトが確認されており、上昇シナリオを後押ししている。このパターンは、急騰(ポール)の後に傾斜した調整(フラッグ)が続き、ブレイクアウトがさらなる上昇へつながるとされる。

さらに、ブル・ベアパワー(BBP)指数が再びプラス圏(緑)に転じた点も注目される。この指標は買い手の支払意思価格と売り手の受け入れ価格の差を測定し、ブレイクアウト時にプラスとなることは買い圧力の回復を示す。
ポールは0.23ドルの安値から0.52ドルの高値までを測定し、ブレイクアウト終値から同値幅を延長すると、次の目標価格は0.97ドル付近となる。この水準は、前述のトリプルクロスオーバー形成時の上昇ゾーンとも重なる。明確な上昇を形成するには、まず0.52ドルの直近高値を突破する必要がある。
一方で、短期的な上昇シナリオはXLMが0.36ドルを下回れば無効となる。この下落は主に、売り圧力増大によって引き起こされる可能性が高い。
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