ステラ（XLM）の価格は、直近1週間の軟調な推移を受けて下値リスクが意識されている。テクニカル面では、主要なモメンタム指標であるMACD（移動平均収束拡散法）が弱気のクロスオーバーを形成し、買いの勢いの後退とさらなる下落の可能性を示唆している。
弱気トレンドを示唆―MACDクロスオーバーと投資家心理に警戒感
ステラ（XLM）の対ドル相場（日足）では、テクニカル分析の代表的指標であるMACD（移動平均収束拡散）が24日、弱気のクロスオーバーを形成した。これは、短期的な動きを示すMACDライン（青）が、トレンドの方向性を示すシグナルライン（オレンジ）を下回ったことを意味する。
一般に、このシグナルは買い圧力の鈍化と、価格の下落もしくは調整局面入りの可能性を示唆する。短期の勢いが低下し、長期的なトレンドを押し下げる構図が確認されたかたちだ。
市場参加者のセンチメントも慎重さを増しており、取引量の減少やSNS上のポジティブな言及の低下も、投資家心理の冷え込みを示している。価格が一定水準を維持できなければ、さらなる下落圧力が強まる可能性がある。
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クロスオーバーが出現して以来、XLMは狭いレンジ内で主に取引されており、0.44ドル付近で持続的な抵抗に直面しつつ、0.41ドルでサポートを見つけている。この価格動向は、強気モメンタムの明確な喪失を反映しており、現在の低い取引活動と市場参加者の不確実性を確認している。
強い方向性の動きがないことは、特に0.40ドルのサポートが弱まり始めた場合、アルトコインに対する弱気の見通しを強化する。
さらに、XLMに関するオンチェーンのセンチメントも著しくネガティブに転じており、価格の下落が続く可能性を高めている。Santimentによれば、トークンの加重センチメントは-0.179であり、価格に対する弱気の圧力を増している。
資産の加重センチメントは、SNSでの言及量とその言及に表現されたセンチメントの両方を考慮して、全体的なポジティブまたはネガティブなバイアスを測定する。
ネガティブである場合、それは弱気のシグナルであり、投資家がトークンの短期的な見通しに対してますます懐疑的になっていることを示す。これにより、取引が減少し、価格の下落が悪化する。
一押しで0.39ドルに下落か反発の可能性
XLMは本稿執筆時点で0.43ドルで取引されており、市場全体の後退の中で2%下落している。ネガティブなセンチメントが強まり、新たな需要がない場合、アルトコインは狭いレンジを抜け出し、0.39ドルまで下落する可能性がある。
逆に、強気のセンチメントの復活がこれを防ぐ可能性がある。買い活動が再開すれば、XLMは現在のコースを逆転し、0.44ドルの抵抗を突破し、0.45ドルに向けて上昇する可能性がある。
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