決済データを活用したWeb3プロジェクトSyFuは6日、公式NFTマーケットプレイス「SyFu Marketplace」を正式ローンチした。同マーケットプレイスは、既に累計87万ドル(約1億3600万円)の取引実績を持つSyFuのデジタル資産に特化し、ガス代不要かつウォレット接続不要の革新的なユーザー体験を提供する。従来の外部プラットフォームへの依存から脱却し、エコシステム内での経済活動を加速させる狙いだ。
既存需要を取り込む戦略的展開
SyFu Marketplaceの設立背景には、外部マーケットプレイスで既に確立された強固な需要がある。SyFuのデジタルアセットは、これまでElementなどの外部プラットフォームで活発に取引されてきた。MANEKINEKO NFTは総取引額369BNB(約33万ドル)、MANEKINEKO Genesisは279BNBと90.65ETHを合わせて約54万ドルの取引実績を記録している。
Sponsoredこの累計87万ドル規模の流動性を背景に、外部プラットフォームに支払っていた手数料を削減し、収益をエコシステム内に還流させる仕組みを構築した。同社は独自マーケットプレイスの運営により、ロイヤリティ手数料を通じた安定的な収益基盤を確保し、得られた資金をエコシステムの拡大や機能開発に充当する方針。
ガス代不要の取引環境を実現
SyFu Marketplaceは、独自の「SyFuスペンディングウォレット」技術を採用している。この仕組みにより、NFT取引におけるガス代が完全に撤廃され、ユーザーは即時反映のスムーズな売買を体験できる。従来のWeb3サービスで必要だった複雑なウォレット接続作業も不要となり、SyFuアプリのアカウントでログインするだけで取引が可能だ。
セキュリティ面では、決済に使用するBNBなどの暗号資産について、ユーザー自身が管理権限を持つノンカストディアル型の仕組みを採用している。これにより、Web2サービスと同等の利便性とWeb3の資産性・透明性を両立させる。マーケットプレイスでの取引履歴は、SyFu独自の「エコシステム貢献度」として評価され、将来的なエコシステムトークン(SFT)の配分などのインセンティブに反映される予定だ。
エコシステム拡大へ布石
今回のマーケットプレイス公開は、現在進行中のPre-Mainnetβフェーズにおける重要なマイルストーンと位置付けられる。同社は今後、既存NFTホルダーに制限していた新規ユーザー受け入れ枠「Next Gate」の順次開放を予定している。また、エコシステム基盤の整備完了により、ユーティリティトークンEVTのTGE(トークン生成イベント)およびMainnetへの移行準備も進める。
SyFuは決済データという個人の経済活動をデジタル資産に変換するDePIN(分散型物理インフラネットワーク)プロジェクトである。ユーザーはクレジットカード決済データをアプリに連携し、デジタルキャラクター「MANEKINEKO」を育成することでトークンを獲得できる。Salt Edgeとの提携により、世界50カ国・5000以上の銀行カードへの拡張準備を完了しており、BNBチェーンを採用することでグローバル市場での展開を目指している。