暗号資産市場には、12月第4週に2億6800万ドル超相当のトークンが新たに流通する見込み。今週は、Humanity(H)、Plasma(XPL)、Jupiter(JUP)といった主要プロジェクトが新規トークンを発行する。
これらの供給増により、市場には新たな売り圧力が生じる可能性があり、短期的な変動や価格変動が発生するおそれ。各プロジェクトごとに注視すべきポイントを以下にまとめる。
Sponsored1. 人間性(H)
- ロック解除日:12月25日
- 解除されるトークン数:1億536万H(総供給量の1.05%)
- 現在の流通供給量:22億H
- 総供給量:100億H
Humanity(H)は、バイオメトリックな手のひら認証、ゼロ知識証明、ブロックチェーン技術を活用した分散型IDプロトコル。個人情報を開示せず、実在する人間ユーザーかどうかを認証。独自のProof of Humanity(PoH)コンセンサスメカニズムを搭載。
12月25日、このプロトコルは1億536万トークンをロック解除する。トークンの価値は1533万ドルで、解放される供給量の4.79%を占める。
チームはロック解除されたトークンの供給量を3つに分割。エコシステムファンドに5000万Hを割り当てる。また、Identity認証報酬として4286万トークンを、財団運営予算に1250万トークンを配分する。
Sponsored Sponsored2. プラズマ(XPL)
- ロック解除日:12月25日
- 解除されるトークン数:8889万XPL(総供給量の0.89%)
- 現在の流通供給量:19億7000万XPL
- 総供給量:100億XPL
Plasmaは、Layer 1型のブロックチェーンプラットフォームで、ステーブルコイン取引の効率とスケーラビリティ向上を目指す。ガス代不要でUSDTの転送が可能。カスタムガストークン利用や秘密決済もサポートし、グローバルな導入に十分なスループットを実装している。
Humanityと同様に、Plasmaもクリスマスに8889万トークンを流通させる。XPLトークンの時価は1175万ドル。発行される供給量は現在の流通供給量の4.52%を占める。
Sponsored Sponsoredチームは8889万XPLすべてをエコシステムや成長促進に割り当てる。
3. ジュピター(JUP)
- ロック解除日:12月28日
- 解除されるトークン数:5347万JUP(総供給量の0.76%)
- 現在の流通供給量:30億8000万JUP
- 総供給量:70億JUP
Jupiterは、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上の主要な分散型取引所(DEX)アグリゲーター。最適な取引経路を選択し、最良価格と最小スリッページを実現する。
ネットワークは12月28日の月次クリフベスティングスケジュールに従い、5347万JUPトークンをロック解除する。時価は1035万ドルで、解除される供給量の1.73%に相当。
これまでのロック解除同様、Jupiterは主にチーム(3889万JUP)とMercurialの関係者(1458万JUP)に割り当てる方針。
このほかにも、12月第4週にはSoon(SOON)、IOTA(IOTA)、Avail(AVAIL)、その他アルトコインもロック解除を予定しており、全体として市場流通量が増加する見通し。