ビットコイン、金、銀は強気派が上値を狙う中でも下落に向かう可能性が高い。デジタルゴールドやコモディティの安全資産は勢いを試すが、上昇継続には力不足の公算だ。
米中休戦が弱含みに寄与した可能性。不確実性が解消し、資金が回転する局面。
Sponsoredビットコイン、売り方が11万2000ドル防衛=下方ブレイク警戒
10月のビットコインは上昇トレンドライン上で持ち合い。上値は111999ドルで抑えられるが、高値更新を続けた。現在は111999ドル直上に弱気派(黄色の水平バー)が控える。BTCは調整に向けて準備完了の公算
RSI(相対力指数)は46。前述水準の突破を維持する勢いは乏しい。よって、BTCは111999ドルの抵抗で跳ね返される恐れ
直近の障害は9日SMAが111281ドルにある点。移動平均が上から価格を追う限り、資産価格は下落しやすい。価格が平均へ戻ろうとすると売り圧力に遭う。下降継続を見込む投資家が供給を増やすためだ。結果として価格はSMAで反発し再び下落しやすい
同様に、価格が平均を下回る局面は、直近平均より安値での売りが進む状態を示す。買い意欲の不足と下向きの勢いを示唆
上昇トレンドラインを割り込めば、まず106234ドルで下支え。深刻なら100718ドルまで下落も
一方で、買い圧力が強まれば111999ドルの抵抗を突破できる。上抜け後の再テスト成功で上昇継続が視野。目先は117552ドル。強気色が濃ければ先駆的な暗号資産は123084ドル到達も
Sponsored Sponsoredただし、123891ドルを日足で明確に上回って終える場合に限り、BTCは126199ドルの高値回復に現実味
「次の段階はBTCの相対強さだ。しかし米政府閉鎖の終結が条件になり得る」と、テッド氏(アナリスト)は述べた
金相場のもみ合い、下方ブレイク懸念
数週間の上昇の後、金は弱含みで4000ドル割れも。上昇は主に米中貿易戦争の不確実性が要因だが、今は解消された
このため、金価格(XAU)の下降平行チャネル上抜けは短命の恐れ。RSIは勢いの減退を示す(高値切り下げ、50未満)。金は持ち合いレンジ割れの可能性
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一方、現在水準では強気派が下支えしている。灰色の水平バー(強気の出来高プロファイル)が示す
買い圧力が売りの勢いを上回れば、金は持ち合い上抜けも。4046ドルを1時間足で上回って終えると確認
Sponsored Sponsored銀のRSI、売りシグナル示唆
銀は金に続き調整入りの公算。XAGのRSIはシグナルライン下抜け目前で、ベアクロスが迫る。過去には、このクロスで価格が連動下落してきた。投資家が売りシグナルと解釈した示唆
この観点で、次の焦点は47.41ドル。フィボナッチ・リトレースメント78.6%が示す。深刻なら45.51ドルまで下落し得る。現水準比で約7%安
一方で、銀には下支えが厚い。50日SMAが48.16ドル、200日SMAが47.73ドルに位置する。これらの水準の買いで上昇転換の触媒となり、強気派の反攻点となり得る
買い圧力が増し、重要なフィボナッチ61.8%を再び支持へ反転できれば、銀は上昇し得る。49.9ドルの100日SMAとフィボナッチ50%の抵抗帯に挑む展開
この水準を超えると、次の注目は51.01ドルのフィボナッチ・リトレースメントの38.2%戻しで、現在値より約5%上に位置する。