2026年も暗号資産市場の不安定な値動きが続き、ビットコイン(BTC)の底打ち時期を巡る見方は分かれている。こうした市場環境のなかでも、トロン(TRX)は先週、16%下落後にテクニカル指標とオンチェーンデータの両面で強気シグナルを示し、今後の値動きに市場の関心が集まっている。
TRX、16%下落後に値動きが安定
10xリサーチによれば、TRXは5月高値から約16%下落し、6月下旬に下値を支えられた。現在は7日および30日移動平均線をともに上回っている。
同社はこの2つの回復を上昇傾向のシグナルと解釈している。アルトコインは過去1週間で2.2%上昇し、直近安値から6%回復した。一方で、TRXは5月の高値からなお11%下回っている。
トークン価格は約0.33ドルで推移している。過去最高値の0.4313ドルから約23%下落した水準。
ステーブルコインの活動とトレジャリーの購入が強気材料
テクニカル面の改善に加え、機関投資家の積極的な買い増しとネットワーク利用の拡大がTRXの強気な見通しを後押ししている。
ナスダック上場のTron Inc.は、日曜日に追加で15万742TRXを平均0.3317ドルで購入し、トレジャリーを増強した。保有TRXは7億690万を超えている。
同社は360日間の積立計画に基づき、毎日約5万ドル分のTRXを購入している。
「私たちは、トロンのスケーラビリティ、現実世界での実用性、長期的な価値創造に対する自信を映し出す、計画的な積立戦略を実行している」 トロン社のリッチ・ミラーCEOが提出書類で述べた。
ネットワークの基礎指標も堅調である。7月にCryptoQuantが発表したレポートによれば、トロンのブロックチェーン上には約900億ドルのテザー(USDT)が流通している。ネットワークは、約220万件のUSDT取引を含む、1日当たり約240億ドルの送金を処理している。
「この急増するステーブルコイン需要は、小売型決済のグローバル基盤としてネットワークの地位を強化している」10xリサーチは指摘した。
さらに、ガス代削減を受けて取引コストが低下し、ネットワークの活発化も進んでいる。昨年のガス代引き下げにより、平均手数料は前年比65%減の約0.49ドルとなった。
TRXは5月高値を下回っているものの、テクニカルモメンタムの改善、継続的なトレジャリー買い、ステーブルコイン活動の強さが組み合わさり、下押し圧力の緩和を示唆している。
トークンが恒常的な底値を確立したかどうかは、広義の暗号資産市場センチメントやビットコインの次の重要な動きに左右されそうだ。
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