TSTトークンは7日早朝、アジア市場において急落し、価格は一時68%超下落した。ローンチ以降、上昇と急落を繰り返しており、今回も過去のボラティリティ傾向に沿った動きとなった。
TST、数分で新安値に下落
暗号資産関連情報を発信するWu Blockchainは、TSTの価格が数分間で0.04960ドルから0.01547ドルに下落したと報告した。後者は同トークンの史上最安値となる。
「TSTのオープンインタレスト(未決済建玉)は過去24時間で35%以上減少し、バイナンスでは40%超の減少が見られた」とWu Blockchainは明らかにした。

下落後、価格は一時回復し、執筆時点では0.027ドル前後で推移。直近24時間で約33.4%の下落幅となっている。これにより、TSTの市場価値は4470万ドルから2340万ドルに下落した後、2500万ドル付近まで回復した。
暗号資産価格追跡サイトCoinGeckoによれば、この急落により、TSTはFour.Memeエコシステム内で5番目に大きいトークンの座を明け渡し、代わって「CZのDog(BROCCOLI)」が上位に浮上した。
高水準の取引量、依然として存在感
一方で、TSTはFour.Memeエコシステム内で最も取引量の多いトークンとしての地位を維持している。CoinGeckoによると、過去24時間の取引量は1億3000万ドル近くに達し、前日比で約1300%増加。そのうち36.5%はバイナンスでの取引が占めていた。取引の活発化が確認されている。
TSTは、Four.Memeにおけるミームコイン開発チュートリアルの一環として、BNBチェーン上でテスト的にローンチされた経緯を持つ。
2025年2月初旬、バイナンス前CEOであるチャンポン・ジャオ(CZ)がSNSで同トークンに言及したことから注目を集め、価格が一時的に急騰。その後、多くの利益を失い急落した。
さらに、CZが手がける分散型取引所(DEX)での取引によって一時は価格が50%上昇したが、再び下落。5月には大規模な売りが発生し、40%の下落を記録したとBeInCryptoは伝えている。今回の急落もこうしたボラティリティの延長線上にあるとみられる。
なお、この急落はFour.Memeエコシステム全体の減速傾向とも一致する。Dune Analyticsのデータでは、エコシステム全体で日次手数料が数カ月にわたり減少基調を示しており、市場全体の熱狂が後退している兆しがうかがえる。

新たに作成されたトークン数やアクティブユーザー数の減少も顕著であり、ユーザーの関心が弱まっていることを反映している。
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