トラスティッド

トランプ氏の息子ら支援の米暗号資産企業、アジアでビットコイン関連企業買収を模索

1分
投稿者 Shigeki Mori
編集 Shigeki Mori

概要

  • トランプ氏の息子らが支援する米暗号資産企業が日本や香港での買収を検討
  • ビットコインを企業資産として積み上げる戦略を推進
  • アジア市場で個人投資家の需要を取り込み、存在感拡大を狙う
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ドナルド・トランプ米大統領の長男ドナルド・ジュニア氏と次男エリック氏が支援する米暗号資産関連企業「アメリカン・ビットコイン」がアジアでの事業拡大を模索していることが15日、分かった。事情に詳しい関係者によれば、同社は日本や香港の上場企業を対象とした買収を検討しており、獲得した企業を通じてビットコインを大量に保有する体制を築く方針だ。

同社は既に自社の「戦略的ビットコイン準備」を構築しており、さらなる規模拡大に向けて外部投資家とも協議を進めている。米マイクロストラテジーが先鞭をつけた「企業財務としてのビットコイン蓄積」モデルを参考にしているとみられる。

トランプ家と暗号資産市場の接近

トランプ家はここ数カ月で暗号資産分野への関与を深めている。ビットコイン価格の上昇と規制環境の緩和を背景に、米国では「クリプト財務企業」と呼ばれる新形態が相次いで誕生。これらは株式や社債を発行し、その資金で暗号資産を購入する仕組みで、投資家は間接的に暗号資産価格へ投資できる。

先行するマイクロストラテジーは現在約62万9,000ビットコインを保有し、その時価は約7兆6,000億円規模に達する。同社の企業価値は約11兆円に上昇しており、市場の注目を集めている。

アメリカン・ビットコインも同様にビットコインを財務資産として積み上げる計画だが、同社は自ら採掘(マイニング)事業も展開している点で異なる。9月にはナスダック上場のグリフォン・デジタル・マイニングとの合併により米国市場での上場を予定している。

アジア市場の狙いと展望

アジアは暗号資産取引に熱心な個人投資家層が厚く、特に香港はデジタル資産ハブを目指す政策を打ち出している。アメリカン・ビットコインが日本や香港で買収に動けば、新たな投資需要を開拓する可能性がある。

同社の共同創業者で最高戦略責任者を務めるエリック・トランプ氏は、効率的な運営と長期的な株主価値の創出を掲げ、「世界で最も強固なビットコイン蓄積基盤の構築」を目指すと強調している。

背景には、ニューヨークのトランプタワーを拠点とする証券・フィンテック企業「ドミナリ・ホールディングス」の存在がある。ドミナリは2025年2月にドナルド・ジュニア氏とエリック氏を経営顧問に迎え入れ、直近の売上高は前年比5倍超の伸びを示した。

トランプ家の広がる暗号資産ビジネス

アメリカン・ビットコインのほかにも、トランプ家の暗号資産関連事業は拡大している。6月にはドナルド・トランプ前大統領が暗号資産企業「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」から約57億円の収入を得たと公表。この企業は今週、ブロックチェーン企業ALT5シグマと組み、自社トークン15億ドル分の買い戻しを発表した。

さらに、トランプ家が支配するSNS運営会社「トランプ・メディア&テクノロジー・グループ」も15億ドルの新株発行と10億ドルの転換社債発行を通じ、「ビットコイン財務」を創設する計画を明らかにしている。

トランプ家の動きは、米国市場にとどまらずアジアの暗号資産市場にも波及する可能性がある。アメリカン・ビットコインが実際に日本や香港で企業買収に踏み切れば、暗号資産をめぐる国際的な競争の新たな局面となりそうだ。

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大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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