8月最終週は暗号資産市場全体が低調な展開となった。取引量は減少し、世界市場の時価総額は6%縮小した。しかし、一部の米国暗号資産関連株は市場の弱さに逆行し、週間でプラスの成果を収めた。今週も上昇が期待される有力3銘柄を分析した。
ビットディア・テクノロジーズ・グループ(BTDR)
Sponsored月曜日の終値は14.29ドルと前週末比4.46%上昇した。同社の第2四半期決算発表を受け、今週の注目株となっている。
2025年第2四半期の売上高は1億5560万ドルと前年同期(9920万ドル)から57%増となった。一方で運営コストの急増が収益を圧迫した。売上原価は1億4280万ドルとほぼ倍増し、粗利益は1280万ドルにとどまった。純損失も前年の1770万ドルから1億4770万ドルへ大幅に拡大した。
決算内容を受け、BTDRは今後数日間で値動きが激しくなる可能性がある。本日のプレマーケット取引では13.98ドルで推移している。買い需要が高まれば14.77ドルへの上昇余地がある。逆に売り圧力が強まれば13.57ドルまで下落するリスクもある。

IRENリミテッド(IREN)
月曜日は26.45ドルで取引を終え、14.80%の大幅高となった。NVIDIAとの戦略的パートナーシップ拡大が市場で評価された。
8月28日、同社はNVIDIAの優先パートナー地位を獲得したと発表した。空冷型NVIDIA B300を1200台、液冷型NVIDIA GB300を1200台追加調達する。総額は約1億6800万ドル。この拡張によりGPUフリート総数は1万900台に達する見込みだ。
本日のプレマーケット取引では26.13ドルで推移している。売り圧力が続けば25.62ドルを下回る可能性がある。一方で買い需要が拡大すれば29.50ドルへの反発も期待される。

ハット8コープ(HUT)
月曜日の終値は26.73ドルと0.83%の小幅上昇にとどまった。しかし重要な事業拡張計画の発表を控え、今週の注目株となっている。
8月26日、米国全土で4つの新規サイト開発計画を明らかにした。全プロジェクトの完了により、同社のプラットフォームは19サイトで2.5ギガワット以上の管理容量を持つことになる。
本日のプレマーケット取引では約26ドルで推移している。現在の下落基調が継続すれば24.74ドルを下回るリスクがある。逆に需要が拡大すれば27.40ドルへの上昇が見込まれる。
