米金融業規制機構、年次報告書で暗号資産に注目

米国の金融業界監視機関は9日、悪質な詐欺師が後を絶たないことを理由に、暗号通貨に参入する前に注意するよう個人に警告した。

「暗号資産関連の活動に従事しようとする会員企業は、関連する規制およびコンプライアンスの課題とリスクを特定し、対処する必要がある」と報告書は述べている。

FINRAは暗号が「操作的スキーム」にさらされていると宣言

米金融業規制機構（FINRA）は同日、2024年年次報告書を発表し、規制当局の報告要件に関するさまざまな分野についてのコメントを概説した。これには、金融犯罪、会社運営、コミュニケーションとセールス、マーケット・インテグリティ、財務管理などが含まれる。

しかし今年、FINRAは暗号資産の開発についても言及している。

報告書では、悪意のあるハッカーや詐欺師がこの分野に関与し続けていることを強調している。さらに、投資家を欺くために時価総額の低い資産を悪用すると説明している。

“悪質な行為者は、低額証券によく見られるようなものを含め、株式市場に存在するような操作的なスキームに関与することで、暗号資産やブロックチェーン技術に対する投資家の関心を利用している。”

しかし、規制当局は、中央集権型取引所と分散型取引所との間の格差が悪意のある行為者にも利点を提供する可能性があると指摘した。

「暗号資産に関わる市場濫用の追加的な形態は、その市場構造の違いから生じる可能性がある」と報告書は強調している。

Chainalysisは最近、暗号業界で流行しているフィッシング詐欺に注目しました。このスキームでは、悪意のある行為者が被害者を欺き、悪意のあるブロックチェーン取引を承認させます。

一方、BeInCryptoは最近、詐欺対策プラットフォームScam Snifferが2023年に盗まれた暗号の驚くべき量を明らかにしたと報告した。これは、ますます巧妙化するフィッシング詐欺によるものである。

“過去1年間で、Scam SnifferはこれらのWallet Drainersが約32万4000人の被害者から約2億9500万米ドルの資産を盗むのを監視してきた。”

しかし、ハッキングは広範囲に影響を及ぼすものの、コミュニティは通常10〜50分以内に迅速に対応する。

一方、Scam Snifferは、エアドロップ、オーガニック・トラフィック、有料広告、ハイジャックされたDiscordリンクは、それほど簡単には検出されないと指摘している。

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