ボイジャーデジタル(Voyager Digital)の無担保債権者の代表団は、前FTX CEOのサム・バンクマン-フリード(SBF)と破綻したFTXの他の幹部を召喚した。
2月18日の裁判所提出書類によると、SBFは裁判所で宣誓証言し、文書を提示するよう召喚されたとのことである。また、同様に召喚状を受け取った前FTX幹部は、共同創設者のゲーリー・ワン氏、製品責任者のラムニック・アロラ(Ramnic Arora)氏、アラメダ元CEOののキャメロン・エリソン氏である。
3人は、2月17日までに必要な情報を提供するよう求められた。一方、SBFは2月20日までに、通話記録と書類を提出することになっている。
ボイジャーの債権者グループは、FTX取引記録の提出を要望
一方、SBFの宣誓証言は2月23日にリモートでの実施が予定されている。召喚状は、2022年7月に暗号資産レンダーであるボイジャーデジタルが破綻した際、FTXが同社を救済しようとしたことに関連する内容を含む。
当時、FTX USはボイジャーの買収を希望し、同社と約15億ドルで(買収)合意に達していた。しかし、テキサス州保安委員会は、FTXが規制当局に登録されていないとして、この取引に反対を表明した。
今回の召喚状は、アラメダ・ベンチャーズ(Alameda Ventures)とボイジャー間の融資契約に関する文書、情報、物品を幹部が提出するよう求めるものである。
さらに、ボイジャーの弁護士は、「エリソン氏の承認したもの」「ワン氏の承認したもの」などの文書提出を求めており、FTXの新しいCEOであるジョン・J・レイ3世の発言に関する文書へのアクセスを希望している。召喚された当事者同士のテキスト、Telegram、Signal、Slackの全メッセージも請求対象に含まれている。
また、2022年4月から11月11日までのVGXトークンの取引状況を見るために、すべての「FTX関連事業者」の取引ログを求めることも申請書に含まれている。
FTXは過去に資金回収を求めてボイジャーを提訴
今回の召喚のタイミングは興味深いものだ。FTXがボイジャーデジタルを訴えたのが1月30日であることを考えると、FTXが破綻したレンダーに行ったローン返済額4億4,580万ドルを取り返す目的であることがわかる。
アラメダは、ボイジャーが2022年7月に破綻した際に、同社に債務を負っていた。しかし、FTXは破綻前の数週間前の2022年9月と10月に同債務を返済していた。
FTXとボイジャー間の法的な争いと、バイナンスによるボイジャーの買収に対するアラメダの最近の反対表明とが相まって、債権者は、資金を取り戻す望みがほとんどないまま、窮地に立たされた状況にある。
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