ビットコイン(BTC)は過去最高値の12万4,474ドルを付けた後、直近24時間で3.5%下落した。CryptoQuantのデータによれば、この下落は大口保有者、いわゆるクジラによる売却活動が一因となった可能性がある。ATHからの値動きにクジラの動きが直接影響したとみられる。
クジラの動きが市場に影響
過去24時間でバイナンスへのビットコイン入金が急増し、6,060BTC(約722億円)が取引所残高に加わった。CryptoQuantのデータでは、この動きの多くがクジラによるものと示されている。
CryptoQuantアナリストのJA・マールトゥン氏はBeInCryptoに対し、米国の失業保険申請件数、PPI、小売売上高など最近の経済指標がクジラの行動に影響している可能性を指摘した。
これは今週予定されている経済イベントを前にした価格上昇への反応や、ポジション調整の動きと考えられる
バイナンスでの残高増加は、クジラが不透明な経済環境下で戦略的に動いていることを示唆する。こうした大口の売買は市場心理に強く影響し、価格変動を引き起こす傾向がある。

HODLerネットポジション変化は長期保有者(LTH)の行動を測る重要指標であり、最近は弱気ゾーンから離れ、売り圧力の低下が示されている。
この変化は主要ビットコイン保有者がポジションを維持していることを示す好材料である。ATH更新後の下落局面でもLTHは売却に踏み切らず、市場の安定や将来的な反発を支える可能性がある。この売却耐性は、12万2,000ドルといった高値圏への回復にも寄与し得る。

BTC価格は堅調を維持
ビットコインの価格は現在12万ドルをやや下回る11万9,186ドルで推移。ATHの12万4,474ドルからは調整しているが、11万9,000ドル台を維持しており、短期的な押し目の可能性もある。
市場心理が混在する中でも、12万ドルを確固たるサポートとして維持できれば、12万2,000ドル回復への動きが期待される。

一方で売り圧力が増せば、BTC価格は11万7,261ドルのサポートを割り込み、11万5,000ドルまたはそれ以下まで下落する可能性がある。この場合、強気見通しは否定され、市場は一段の軟調局面入りとなる。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
