XPLが急落している。過去最高値を付けてから数日で46%超の下落を記録した。背景には根拠不明の噂や、新規株式公開(ICO)参加者による利益確定の売り圧力がある。市場心理の悪化も重なり、値を崩す展開となった。短期的な調整局面にとどまるのか、それとも長期的な下落トレンド入りの兆候なのか。今後の動向が注目される。
プラズマ情報歪曲によるFUD拡散
SponsoredBeInCryptoのデータによれば、PlasmaのXPLの価格は約0.9235ドルで取引されており、3日前のATHから46%下落している。
XPLの急落は、Plasmaが「Blastと同じチームによって開発された」という主張に起因する。2023年後半にローンチされたBlastは、ハッキング、ラグプル、ネットワーク障害、開発の透明性の欠如、トークン配布やエアドロップを巡る激しい議論など、数々の問題に直面している。
その結果、XPLの価格は1.7ドルから0.9ドルに下落し、現在の水準に回復した。しかし、一部のアナリストは、これは根拠のない、組織的なFUDに過ぎず、人工的な売り圧力を生み出すために広められたと主張している。これは、暗号資産市場が需要と供給によって動かされ、一方的な情報による操作に非常に脆弱であるという重要な現実を浮き彫りにしている。
「ビットフィネックスでの深い調査と私の個人的なつながりにより、これは証拠のない組織的なFUDであることが確認された」とあるXユーザーがコメントした。
チームに関するFUD以外にも、ICOトークンのアンロックがもう一つの理由である。多くの初期投資家は数ヶ月で20倍から30倍の利益を得ており、利益を確定した。これにより市場供給が急増し、価格下落に寄与した。
暗号資産トレーダーのアレックス・クルーガーの観察によれば、異常なファンディングレートと大規模な現物売りのボリュームが組み合わさり、下落は主に「現物ダンピング」によるものであり、ショートスクイーズではないことを示している。これは、熱狂的な上昇の後の市場が調整を受けている特徴であり、必ずしも根本的な変化によるものではない。
Sponsored「無差別な現物売りが収まれば、強い上昇が期待できる」とあるアナリストが指摘した。
テクニカル視点:チャートからの明確なシグナル
XPLに関するFUD関連の情報が投資家のセンチメントに大きな影響を与えたようだ。
1時間足チャートでは、XPLは新たにローンチされたトークンの典型的なパターンを示しており、急激な上昇の後に急落した。約1.11ドルのゾーンは短期的な勢いを取り戻すための重要なサポートレベルである。
4時間足の時間枠では、市場は連続した赤いローソク足の連続を目撃し、これは厳しい売り圧力または「激しい売り」を正確に表している。一部の分析では、XPLが4時間足のトレンドを失い、統合ゾーンを突破して弱気な構造を示し、回復の試みを見せていないと示唆している。
XPLのFUDがこの悲観的なセンチメントを煽る大きな役割を果たした。
大きな疑問は、これが局所的な底なのか、それとも長期的な下落トレンドの始まりなのかということだ。戦略的観点から見ると、これは短期的な底である可能性が高く、ICOの売り圧力が和らげば価格は反発する可能性がある。
XPLは、売り供給が減少し、コミュニティがXPLのFUDへの恐怖を克服すれば、依然として強い回復の可能性を持っている。しかし、対処されないままであれば、XPLのFUDは信頼を損ない続ける可能性がある。