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XRP、1.5ドルで下値支えるも主導権に不透明感

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編集:
Shigeki Mori

03日 2月 2026年 09:24 JST
  • 短期保有者が全体の5.27%を保有し、早期売却や価格下落リスクが高まっている。
  • 取引所からの流出額は約70%減少し、押し目買いの勢いが弱いことを示した。
  • $1.69の回復に失敗すると、$1.25、さらには$0.93への下落リスクが高まる。
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XRPは暗号資産市場全体の急落後、値動きの安定化を模索している。価格は一時1.50ドル近辺まで下落したものの、その後は1.61ドル前後まで持ち直した。1月31日から2月1日にかけての大幅下落局面の中での反発で、テクニカル要因による自律反発との見方が強い。一見すると相場反転の兆しにも映る。

ただ、オンチェーンデータや資金フローをみると、回復基調は力強さを欠く。足元で買いを支えているのは短期志向の取引が中心で、中長期の需要は盛り上がりを欠いたままだ。市場では、この反発が持続せず失速する可能性を示唆する指標が複数浮上しているとの見方が出ている。

短期保有者が反発を主導 リスク要因に

XRP価格は、7月初旬から続く長期下落チャネルの中で依然として推移している。

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今回の反発は、このチャネルの下限、1.50ドル付近で発生した。この水準が買い手を呼び込み、価格を支えた。しかし重要なのはどこで反発したかよりも、誰が買ったかという点である。

XRPは依然として弱気寄り
XRPは依然として弱気寄り 出典: TradingView

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ここで重要になるのがHODL Wavesだ。HODL Wavesは、投資家がコインを保持している期間を追跡する。どの保有グループがエクスポージャーを増減させているかを示す指標である。

直近のデータでは、1週間から1か月の短期トレーダー層が買いの主力となった。このグループのXRP供給比率は1月31日から2月1日にかけて約1.99%から5.27%へ急増した。わずか2日間での大幅な上昇である。

投機的保有が急増している。

これがリスクとなる理由は過去にある。1月5日、XRPが2.35ドル付近まで高騰した際も、同じグループが供給の約4.83%を保有していた。価格が伸び悩むとすぐに保有比率を2.15%近くまで減らした。この売りがXRP価格をその後1.65ドル近くまで押し下げる要因となった。

HODL Wavesが投機マネーを示す
HODL Wavesが投機マネーを示す 出典:Glassnode
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要するに、これらのトレーダーは下落時に買い、早々に売却する傾向が強い。先行き不透明な場面では保有しない。

今回もこのグループが反発を主導している。つまり、現在の下支えは短期資金であり、長期的な確信ではない。XRP価格がレジスタンス付近で停滞すると、この層が再び撤退し、新たな下落を招く可能性がある。

取引所流出減少、購入意欲も鈍化

2つ目の警告は、取引所フローデータから読み取れる。

取引所からの流出(アウトフロー)は、どれだけ多くのコインが取引所から離れているかを示す。コインが取引所から移動することは、一般的に買いや長期保有を意味する。流入(インフロー)は売り圧力を示唆する。力強い反発の局面では、下落時にアウトフローが増加することが多い。新たな需要の存在を示すからだ。

だが、XRPは正反対のパターンを示している。

1月31日、取引所流出量は3138万XRPだったが、2月初旬には約981万XRPまで減少した。およそ70%もの減少である。この間、XRP価格は1月末の高値から14%ほど下落した。

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取引所流出量の減少 出典:Santiment

下落時に本来加速するはずの買い圧力が弱まった。

これは、価格を支えているのが、前述の投機的な短期トレーダーに限られることを示す。市場全体の参加者がエクスポージャーを増やしていない。したがって、短期保有層が売り始めた場合、その供給を吸収する新たな需要はほとんど期待できない。

つまり構造が脆弱である。短期的には価格を維持できても、厚みがない。アウトフローが増えない限り、反発はすぐに弱まる傾向がある。

買い意欲の弱さと重要水準でXRP続落リスク

最後のリスクは、長期および「確信」投資家の不在にある。

HODL Wavesによれば、特に2年から3年の長期保有層は未だ戻ってきていない。このグループは2025年末には全供給の14%以上を保有していたが、現在は5.7%近くにまで低下し、横ばいが続く。価格が大きく下げても買い増す動きは見られていない。

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この層は、通常大底で買い集める傾向がある。彼らの不在は、現時点の価格水準を長期参入に魅力的と見ていないことを示唆する。この確信欠如こそが、価格構造と一致している。

高い確信を持つXRP買い手は静観
高い確信を持つXRP買い手は静観 出典:Glassnode

現在、複数の水準がXRPの見通しを左右している。

上値では、1.69ドルが最初の主要な抵抗となる。この水準を回復すれば、信頼感の回復を示す。その上の1.96ドルが重要であり、このラインを持続的に上回れば、下落チャネルへの挑戦となり、トレンドを中立方向に転換させる可能性がある。

下値では、1.47〜1.50ドルが重要なサポートゾーンとなる。この水準を下回れば、1.25ドルまで下落余地が広がる。それはチャネルの下抜けを示し、およそ27%の下げ、0.93ドル程度までの下落を示唆する。XRPが1.47〜1.69ドルの範囲で推移する限り、不透明感が支配する。

XRP価格分析 出典:TradingView

最近の反発は、売り圧力が弱まっていることを示す。しかし、取引所でのフローが低調で、保有者の行動も断片的、高い確信を持つ買い手の不在が上値を限定する要因。

現時点でXRP価格を支えているのは、過去に早期売却していた投資家層。同需が広がらず、長期的な参加が戻らなければ、この水準が次の急落加速の原因となる可能性がある。

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