戻る

XRP、底打ち示唆も早期楽観に警戒

editor avatar

編集:
Shigeki Mori

06日 2月 2026年 16:17 JST
  • XRPは$1.11まで下落し、実現価格である$1.47を下回った。これは長期的な弱気相場を反映した動きだ。
  • 長期保有者のNUPLは-0.19で推移し、過去の底値である-0.31付近を上回っている。
  • コインの取引量は150%急増し、継続的な売り圧力が示唆される。
プロモーション

XRPは過去24時間で急落した後、持ち直しの動きを見せている。長期の下降チャネルを下抜け、一時は実現価格(流通する全トークンの平均取得コスト)を割り込み1.11ドルまで下落。その後は1.30ドル近辺まで反発した。

足元の値動きは底入れを示唆するようにも映る。過去の相場局面でも、同様の局面は大きな転換点の前後で確認されてきた。ただ、過去データを振り返ると、この水準で直ちに上昇基調へ移行する例は多くなく、一定期間の停滞を経る傾向がある。オンチェーン指標やテクニカル分析では売り圧力の高まりが示唆されており、市場が十分な調整を終えたかどうかはなお見極めが必要だ。

XRPが下落チャネルを割り込み高リスク圏へ

XRPの下落ペースは2月4日から6日の間に加速し、価格は明確に下降チャネルを下抜けた。このチャネルは、2025年半ば以来の下落を導いており、安値切り下げ・高値切り下げのパターンを形成していた。

Sponsored
Sponsored

下部トレンドラインのサポートを失った後、XRPは0.93ドル付近の下値予想ゾーンまで下落し、一時1.11ドルをつけた。その後価格は反発したが、全体構造に強さはない。

トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら

XRP価格の構造
XRP価格の構造 出典: TradingView

過去のサイクルで見られた同様の下抜けが、即座の反転や即座の回復を示した例はまれ。

実現価格の推移が示す「底値圏」が長期化する理由

2022年半ば、XRPは主要サポートである実現価格ラインを割り込み、長期の下落局面に突入した。この下抜け後、価格は下方向もしくは横ばいの推移を2年以上続け、2024年末にようやく上昇が始まった。

このパターンは、大きな構造的下落は短期的な反転ではなく長期の安定推移につながることを示している。現在の1.30ドルへの反発もこのパターンを覆していない。

直近の売り局面で、XRPは一時的に現在1.47ドル付近にある実現価格を下回った。実現価格は流通するトークンの平均購入コストで、市場価格が下回ると多くの保有者が含み損となる。

この状況は金融的なストレス期間を示すことが多いが、必ずしも最終的な底を示唆するものではない。

Sponsored
Sponsored
実現価格ライン割れ
実現価格ライン割れ 出典: Glassnode

明確な事例として2022年が挙げられる。

2022年6月、XRPは0.31ドル付近で推移し、実現価格は0.56ドルほどだった。これは実現価格を約46%下回る水準である。このような大幅なディスカウントを付けても、ブルマーケットは始まらなかった。そのまま長期の下落相場へと移行した。

2022年半ばから2024年11月にかけて、XRPは繰り返し実現価格付近を推移し、終値もその上下で推移した。この「ライン沿いの動き」は2年以上続いた。その後に3.54ドルへの大規模な上昇が始まった形だ。

このサイクルと比べれば、現在の状況はより穏やかに見える。

過去の実現価格割れ事例
過去の実現価格割れ事例 出典: Glassnode

現在の価格1.21〜1.30ドル付近は、1.47ドルの実現価格からわずか18%〜25%下の水準である。2022年はその2倍近いディスカウントだった。ストレスは高まりつつあるが、本格的な長期投げ売りはまだ発生していないと示唆される。

Sponsored
Sponsored

長期保有者の動向が実現価格の視点を裏付け

長期保有者未実現損益(NUPL)は現状で-0.19付近まで下がっている。これは多くの長期XRP保有者が現在含み損となっていることを示す。ただし、周期的な大底の時期には、この指標は過去に(2023年初頭には)-0.31付近まで低下した例があり、そこから安定した。

長期保有者NUPL
長期保有者NUPL 出典:Glassnode

つまり、保有者は圧力下にあるものの、過去のサイクルを参照すれば、この局面はまだ展開の余地が残っている可能性がある。

同時に、使用済みコインのアクティビティが急増中。2月4日以降、保有期間別の使用済みコインを示す指標は、約7900万から1億9800万超へ上昇し、150%増となった。これは、以前は非活発だったコインが動いており、多くは取引所へ送られていることを示唆。しっかりとした底打ち局面では、この指標は通常売りが減退し、低下する。今回の急増は価格暴落後も確認でき、いまだ分配局面が続いている可能性を示す。

コインのアクティビティが再び急増
コインのアクティビティが再び急増 出典: Santiment

2月初旬にも同様の急増が見られたが、その後さらに下落し、ポジション調整が続いていることを裏付けた。

Sponsored
Sponsored

これら実現価格の履歴、NUPL、増加するコイン移動を総合すると、XRPはストレスゾーンにあり、まだ本格的な蓄積フェーズ入りが確認されていない状態。

XRPの価格構造、0.93ドルが重要な試金石

こうしたオンチェーン指標はすべて価格構造に反映されている。XRPは、下抜けしたチャネルと実現価格を下回ったままで推移し、下方リスクが高い状態が続く。

次の主要サポートは0.93ドル付近。この水準はチャネル予測とフィボナッチリトレースメントのゾーンと一致し、買い手が価格防衛を試みる重要エリア。

0.93ドルを維持できなければ、次の主要な下値ゾーンは0.52ドル付近となる。この価格帯は2022〜2023年の弱気相場で長期的なベースとして機能した。

XRP価格分析
XRP価格分析 出典: TradingView

一方、XRP価格はまず1.47ドルを回復しなければホルダーの信頼は戻らない。1.69ドルや1.97ドルを超えることで、中期的な構造改善が見込める。

実現価格を取り戻し、NUPLが安定し、使用済みコインのアクティビティが一定期間低水準で推移しない限り、XRPの価格反発は再び売り圧力にさらされやすい。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

スポンサード
スポンサード