量子コンピューティングとそれがブロックチェーンのセキュリティに及ぼす潜在的影響に関する懸念が再燃している。多くのネットワークが将来的な暗号解読の脅威に備え、対策を講じている。
XRPレジャー(XRPL)のバリデーターによる最新の分析によれば、アカウントのアクティビティや鍵の露出の違いにより、XRP(XRP)はビットコイン(BTC)に比べて将来の量子コンピュータによるリスクへの曝露度がかなり低い可能性がある。
量子コンピューティングと暗号資産:XRPのリスク曝露が最小限である理由
量子コンピュータは、さらされた公開鍵から秘密鍵を導出できる可能性があるため、ブロックチェーンウォレットに理論的なリスクをもたらす。しかし、このリスクは主に、資金の移動時などオンチェーンで公開鍵が既にさらされたアドレスに当てはまる。
このバリデーターによれば、現在およそ30万のXRPアカウントが累計24億XRPを保有しながら、一度も取引を行っていない。これらのアカウントは公開鍵が一度もさらされたことがないため、現時点の脅威モデルでは量子攻撃へのリスクが低い。
また、同バリデーターは、公開鍵をさらしたまま5年以上休眠状態にあるXRPウォレット2つが合計2100万XRPを保有していることも特定した。つまり、XRPレジャー上でリスクのあるクジラアカウントは全供給量の0.03%に過ぎない。
「休眠状態でリスクのあるXRPクジラはほとんど存在しない。他はアクティブで公開鍵もさらされているが、必要に応じて鍵をローテーションすることも可能だ」と同バリデーターは記している。「XRPレジャーはアカウントベースで、署名鍵のローテーションができるため、アカウント自体を変更せずに署名用の鍵を変更可能。ただし、これは完全な解決策ではなく、実際には量子耐性アルゴリズムがいずれ採用されるだろう。」
この問題に関するXRPレジャーとビットコインの構造的な違いは大きい。グーグルの最近の論文によれば、現時点で約670万BTCが量子リスクのあるアドレスに保管されている。これはビットコイン全供給量の約32%に相当する。
この数字にはサトシ・ナカモトが所有すると推定される100万BTCも含まれる。ライトコイン(LTC)創設者チャーリー・リーは最近、量子技術が進展した場合、サトシのビットコインが攻撃対象となることに警鐘を鳴らしている。
「サトシが保有する100万ビットコイン。誰もサトシが誰なのか知らない……これらのコインは十分に保護されていない。量子攻撃の観点から、現在流通しているコインよりも安全性が劣る。もし量子コンピュータが実現すれば、最初に破られるコインとなるだろう」とリー氏はBeInCryptoに語った。
しかし、こうした差異がありつつも、現時点でブロックチェーン暗号を破る量子コンピュータは存在しないとバリデーターは強調する。加えて、XRP利用者はエスクローの仕組みを活用できるため、追加の保護も得られる。
現時点の分析からは、量子リスクは注視すべき課題である一方、特に大型休眠アカウントについてXRPの曝露は限定的であることが示唆される。
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