Zcash(ZEC)は18日、約580ドルまで急騰した。米証券取引委員会(SEC)がZcash Foundation(Zcash財団)に対する調査を終了したことが背景。2026年第1四半期の報告書では、財団の資産が3670万ドルと明らかになった。
ZECは24時間で約10%上昇した。2026年初頭のElectric Coin Company従業員の大量離脱以降、ZECは再びプライバシー志向の投資家の関心を集めている。
この反発により、2026年初にインスティテューショナルフローがプライバシー市場へ戻って以降の上昇トレンドが継続している。
X公式アカウントをフォロー 最新ニュースをリアルタイムでお届け
Zcashに対するSEC調査、制裁なしで終結
財団は2026年第1四半期報告書で、SECが同財団に対する審査を終えたと発表した。SECは、今後、執行措置を勧告する予定がないと財団幹部に通知した。
この調査は2023年8月31日に始まり、SEC職員が財団に召喚状を送付していた。事件名は「In the Matter of Certain Crypto Asset Offerings」、事件番号「SF-04569」とされた。
「SECが本件の審査を終え、Zcash Foundationに対して執行措置やその他の変更を勧告しない旨を通知したことをお知らせできることを大変うれしく思う」とZcash Foundationは声明で述べた。
調査終了は2026年1月に正式通知された。Zcashに2年以上続いていた規制上の懸念がこれで解消された。
財団幹部によると、プロセスの全期間を通じて非営利団体として全面的に協力した。結果として、制裁、罰金、変更命令等は一切なかった。
この決定は、2025年以降SECによる暗号資産関連案件の取り下げが相次ぐ流れの一環といえる。最近ではAave、OpenSea、Robinhood、Gemini、Ondoなどの案件も不起訴で終結している。
財団、3670万ドルの資産を公表
同四半期末の開示で、3月末時点の保有流動資産が約3670万ドルだったと明らかになった。うち約58.6%はZEC保有分。
財団はビットコイン、米ドル準備金、少量のイーサも保有していた。月間平均運営費は約27万2500ドルで推移した。
この資金により、財団は今後数年間、開発資金を安定的に確保できる見通し。Electric Coin Companyの主要貢献者がガバナンス対立で離脱したため、資金確保の重要性が高まっている。
2026年第1四半期レポートでは、ブロックの決済やトランザクションの処理、ユーザーのプライバシーについても、移行期間中に正常に維持されたとしている。
エンジニアリング活動も活発だった。財団は複数回のZebraノードリリースやZ3スタックの進展を報告。FROSTによるマルチパーティ署名も進み、次期ネットワークアップグレード「NU7」の開発も継続中。
グレースケールは最近、Zcashを有望なプライバシー資産のひとつに選出。これにより機関投資家からも改めて注目が集まっている。
今後はNU7の時期や財団の資金管理が注目点となる。SECによる暗号資産案件対応方針が今後変更されるかどうかも注視が必要だ。
公式YouTubeチャンネルで、業界リーダーや記者が解説するエキスパートインサイトを視聴









