ビットコイン(BTC)先物市場は7日、8億8000万ドル相当のオプション契約が満期を迎え、ビットコイン価格に下落圧力を加えることが懸念される。6月末のオプション満期日と比べると金額は小さいが、暗号資産(仮想通貨)市場は現在、後退傾向にある。
ビットコイン先物のオプション満期|強気トレンド一服か
現在、ビットコインオプションにおける最大ペインポイントは3万ドルで、現物取引の価格に近い。最大ペインポイントとは、オプションの買い手が満期時に最も損をする水準のこと。プット・コールレシオは0.76で、やや強気だが中立に傾いている。
プット・コールレシオとは:
強気・弱気の相場感を示す指標。プット(ショート)オプション契約数とコール(ロング)オプション契約数で割って算出される。強気のトレーダーが増えると、コールオプションの契約数も増加するため、同指標は低下する。プット・コールレシオが「1」以下になると、強気相場のシグナルとなる。

ビットコイン先物の分析データを提供するGreeksLiveは、市場の強気トレンドは持続不可能とのコメントを残している。
過去1週間、ボラティリティ(価格変動率)は上昇し続けている。香港ドル連動ステーブルコイン「HKDG」発行計画などポジティブな要因も見られるが、強気トレンドは持続不可能だった
GreeksLiveツイッター
オンチェーン分析を提供するglassnodeは5日、ビットコインオプションの未決済建玉(OI)増加を観測し、「投資家が高リスクなデリバティブ商品へのエクスポージャーを高めている」との見解を示した。
イーサリアム(ETH)先物も7日、約22万(4億1000万ドル)のオプション契約が満期を迎え、最大ペインポイントは1875ドル。イーサリアム先物におけるプット・コールレシオは0.48となっている。
ビットコイン、7月初の3万ドル割れ
暗号資産市場は4日連続で後退しており、7日の市場時価総額は1.5%下落の1兆2100億ドルとなった。ビットコインは7月に入り初めて3万ドルを割り込み、2万9904ドルまで下落した。イーサリアムも3%減の1854ドルを記録するなど、痛手を負っている。
翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Nearly $1B Bitcoin Options Set to Expire, Will BTC Fall Further?
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