先週、暗号資産市場の取引活動は鈍化し、世界の暗号資産時価総額は3%下落した。損失回避を目的にトレーダーが市場から資金を引き上げたためだ。
一方で、暗号資産関連株の一部は依然として投資家の関心を集めている。機関投資家による採用やエコシステムの進展が、新たな追い風となる可能性があるためだ。注目銘柄としては、COIN、MIGI、ELWSなどが挙げられる。
暗号資産関連株1|コインベース (COIN)
Sponsoredコインベースは金曜終値が312.59ドルで、前日比1.92%高となった。今週は機関投資家の採用に関するニュースが投資家心理を押し上げており、注目度が高い。
9月23日、Caliberは多様な不動産・デジタル資産管理プラットフォームとして、Coinbase Primeをデジタル資産財務(DAT)戦略を支える機関投資家向けの取引・カストディ基盤として採用したと発表した。
Coinbase Primeの活用により、Caliberは深い流動性と機関投資家向けカストディにアクセスできる。
このニュースが今週を通して買い意欲を継続的に喚起する場合、COINは329.26ドルに向けた上値余地が意識される。
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一方で、売り圧力が強まる場合は、293.61ドル割れのリスクにも留意が必要だ。
暗号資産関連株2|モーソン・インフラストラクチャー・グループ(MIGI)
MIGIは金曜終値が0.50ドルで、8.54%高となった。足元の堅調な値動きが市場参加者の注目を集めている。直近で運営および企業活動に関する更新があったためだ。
9月17日付リリースで、同社は米国内の各施設が通常運営であること、ペンシルベニア州ミッドランドのサイトが長期の使用権に支えられた中核拠点であることを再確認した。
またNasdaqの上場ステータスについて、アドバイザーの起用と取引所へのコンプライアンス計画の提出を明らかにした。その後、コンプライアンス再取得に向けた延長を確保し、上場維持のための時間を得ている。
Sponsored Sponsoredこれらの更新を踏まえ、今週にかけて買いの勢いが増す場合、株価は0.53ドル超えを試す可能性がある。
逆に、売り圧力が強まる場合は、0.47ドル近辺のサポートを試す展開も想定される。
暗号資産関連株3|アーリーワークス (ELWS)
Earlyworksは金曜終値が2.63ドルで、8.47%高となった。強含みの値動きを受け、今週は直近の規制面の更新に対する投資家の関心が高まっている。
Sponsored9月23日、同社はNasdaq審査委員会から継続上場基準の再取得に向けた最終延長(期限:10月29日)を付与されたと発表した。
この延長は同社にとって最後の猶予となる。現在、コンプライアンス再取得に向けた株式調達を進めているが、期限内に達成できない場合は上場廃止となる。
コンプライアンスと資金調達の進展に注目が集まるなか、ELWSの価格変動は大きくなり得る。
買いが優勢となる場合、株価は3.16ドルを目指す可能性がある。
一方で、売りが継続する場合は、1.94ドル割れのリスクにも注意が必要だ。