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イーサリアム(ETH)供給の98%が利益に到達|警告シグナルが点灯

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著者:
Paul Kim

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編集:
Shota Oba

14日 8月 2025年 21:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • Glassnodeのオンチェーン指標によれば、イーサリアム供給の98%以上が利益を上げている状態であり、これは2年ぶりの高水準である。
  • 歴史的に、この水準(95%以上)は過熱した市場を示し、投資家が利益を確定するため、大幅な価格調整がしばしば先行している。
  • 最近の上昇は企業財務部によるものであり、大規模な売却が大幅な下落を引き起こす可能性があるため、リスクが増大している。
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流通中のイーサリアム(ETH)の98%超が現在利益を計上しており、2年ぶりの高水準となっている。投資家による利益確定売りが出る可能性があり、価格調整リスクが高まっている。

2年ぶりの利益水準

オンチェーン分析プラットフォームGlassnodeによれば、ETHの「利益状態の供給割合」が木曜日に98%を突破した。この水準は過去2年間で確認されていなかった。同指標は、コインが最後にブロックチェーン上で取引された価格よりも高値で取引されている割合を示す市場センチメント指標である。アナリストは、現在価格が取得価格を上回っていれば「利益状態」、下回っていれば「損失状態」として分類する。

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出典:Glassnode

一般的に、この割合が95%を超えると市場過熱の兆しとされ、局所的な高値圏に近づいている可能性が高い。ほとんどの投資家が未実現利益を抱えており、利益確定の売りを行う動機が強まる。一方で、50%を下回ると市場が底値圏にあり、含み損を抱えた投資家が売りを控えることで買いの好機となる場合が多い。

過去2年間のデータでは、この割合が95%を超えた局面は4回あった。このうち直近3回のうち2回は10%超の価格調整が発生し、最新の事例では価格が40%以上下落した。

ETH調整局面では指標の低下に注視

今回のETH上昇は、5月に始まったデジタル資産財務(DAT)企業による集中的な買いが大きく寄与している。しかし、これら大口保有者が一斉に利益確定に動けば、マクロ環境の変化を背景に大幅な調整が生じる可能性がある。

アナリストは、下落局面では「利益状態の供給割合」の推移を注視すべきだと指摘する。同指標が急低下する場面は、過去の事例で急落後の短期的な底打ちサインとして機能してきた。

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